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scene 4

前のscene 3の内容の後ろのほうをこっちに持ってきて、scene 3を加筆修正しました。読んでいない方はscene 3から読んでください。

お手数をおかけしました。

こっちの最後の目的地を変更しました。

「了解しました、この二つで登録いたします。

では次にこちらから初期装備を二つ選んでください」


そう言って受け付け嬢がカウンターにいくつかの武器が乗ったおぼんを置いた。

乗っているのは短弓、長弓、杖、短杖の4つだった。

弓にはそれぞれ矢筒に矢が入ってセットになっている。


「よし、これに決めた」


アルフはその中から杖と長弓を選んだ。


「ではこれで冒険者登録を終了いたします。駆けだしの方は初心者講習(チュートリアル)を受けることをお勧めします。

後これはステータスカードの説明書になります」


そういって受付の彼女が差し出したのは薄い小冊子。

表紙には【ステータスカードの説明書】と書かれていた。


「間に講習のチラシを挟んでおいたので一緒に見ておくといいです」


「助かります、それじゃあこれで」


「はい、また何かありましたらこちらにいらっしゃってください」


アルフはカウンターから離れ空いているテーブルに座り説明書を読み始めた。

ステータスカードはこれ一つで身分証明書、財布、道具袋の3役をこなす優れものらしい。

まず身分証明書。これがないと依頼を受けることはできない。身体情報やジョブなども記載されているが、それを表示するかは任意で選択できるらしい。覚えたスキルやアビリティの説明などもここに出てくるらしい。

次に財布、この中にいくらでもお金を入れておくことができる機能だ。現在の所持金を見てみると1Sとある。お金は1Gが100S、1sが1000Cに両替されるので始めにしてはまあまあの額だ。ちなみに上からゴールド、シルバー、カッパーと読む。

財布機能はなかなか便利だが、もし体力がゼロになり戦闘不能になった場合には所持金の半分が消失する。ギルドで金を預けた場合は別扱いとなるが、半分はけっこうでかい。

その他にも戦闘不能になると、ステータスダウンや獲得経験値の一部消失などがあるらしい。

まあそれも10レベルまでは免除されるのでまだ先の話だ。

最後に道具袋の役割とあるが、これはつまりアイテムイベントリの事だ。

重量が許容範囲内ならばいくらでも入れられるらしく、その最大重量は持ち主の腕力に比例すると書いてある。

試しに説明書を収納してみる。


「【ステータスカードの説明書】を収納」


言葉とともに手に持っていた小冊子が光の粒子となりカードに吸い込まれる。

イベントリを開いてみると、そこにはちゃんと説明書が収納されていた。アイコンをタッチしてイベントリから出すを選択。すると机の上にまた光の粒子が集まり説明書が出現した。


「なるほど、便利だな」


アイテムは音声によっても取り出すことができると説明書には書いてあった。

アルフがそれも試していると対面のイスに誰かが座った。

顔を上げて見るとそこには大柄な犬系のビーストが座っていた。毛は赤茶、瞳は濃い蒼色で、鼻先がのびているので顔はほぼ犬であるピンと伸びる犬耳が目を引く。ふさふさそうな毛皮に少し心ひかれる。アルフと同じ初期装備らしき遊牧民的な赤い模様の入った民族服を着ているので初心者なのは間違いないだろう。

しかしその顔立ちには元となった人間の雰囲気が漂っている。

アルフは恐る恐る声をかけた。


「直彦か・・・?」


「おう、今はコタマルだけどな。そっちは登録を済ましたか? って、それを持ってるんだからすましたんだよな」


直彦・・・いやコタマルが説明書を指差して言笑う。


「コタマルね、子犬の名前みたいだな。ああ俺はアルフだ」


「お前のほうこそどっかで聞いたような名前じゃねぇか」


互いに言いたいことを言って笑いあう。怒るようなことではない、互いにそう思っているとわかっているからこその気安さだ。


「俺のほうが早かったんだな。お前のほうが先にいるかと思ってた。」


「いやー街のグラフィックがキレイでさー、ついつい寄り道しちまって。まあなんだ、すまん」


「いやいいさ、待ってる間に少し試してたし」


ステータスカードを取り出して言う。


「そうか。それでどうだLFOは?」


「LFO?」


L()ast F()rontier O()nlineの略称だよ」


「ああ、なるほどね。まあまだ始めたばっかで街の外にも出てないけど・・・」


「けど?」


「とても面白くなりそうだとは思う」


「そうだろそうだろ! 絶対おもしろいから安心しろ。

あ、そうだ今のうちにフレンド登録しておこうぜ」


「フレンド登録? ・・・ああこれか」


説明書をぱらぱらめくっていくとフレンド登録について書かれたページがあった。


「フレンド画面に移動してフレンド登録画面を表示した状態でステータスカードを相手と交換し、キーワードを唱える。キーワードは『登録/レジストレイション』。リストに名前がでたらフレンド登録は完了です、か。結構簡単だな」


「良し、やってみようぜ」


互いにステータスカードを操作して登録画面を出してからカードを交換し、一緒にキーワードを唱える。


『『登録/レジストレイション』』


キーワード唱えたことによって青白い光のエフェクトとともにリストに名前が刻まれた。


「おー、ちゃんと登録されてるぜ」


「こっちもだ、ほら、返す」


「おう、これでログインの確認とかゲーム内通話とかができるんだよな。いや、便利だなー」


「まあな、でも今はあんまり関係ないな」


「そうだな。それよりお前風水士とったのか、なかなかマニアックだな。副は弓使いだし」


「そういうお前は正ジョブ戦士に格闘家って、がちがちの前衛だろ?」


「おう、モンスターなんかぼこぼこだぜっ!!」


「おいおい、他のことはいいのか?」


「なーに、そういうのは上級職に就いてからでも遅くはないぜ」


「上級職?」


「上級職はいろんな条件を満たすことでなれる職業でな。いくつかはネットでも広まってるけどまだまだわかってない職業も多いんだ。その中で戦士と格闘家で狂戦士ってジョブになれるんだ。これは戦士と格闘家の合いの子みたいなジョブでな、オレはそれを目指してるのさ」


「上級職ね、まだ先の話だろ?」


「まあな、でもいいよな上級職。ロマンがあるぜっ!!」


目をキラキラさせるコタマルにアルフは苦笑した。


「はいはい、まったくテンションが高いなお前は」


「こんなすげーゲームやってりゃあテンションもダダ上がりだ!」


「まあそうだな、俺もわくわくするよ。

それでこの後どうする? チュートリアルに行くか?」


「んーそうだな、まずは行っといたほうがいいだろ。基本的な動き方の練習したいし」


「よしじゃあ、まずはこのチラシの教習所に行くぞ」


「異議なし」


二人はまず街の郊外にある教習所を目指すことに決めたのだった。



モチベーション維持のために面白いVRMMO系ネット小説を教えてくれるとうれしいです。

既読は

Atlus-Endless Frontier-

初めてVRMMOをやってみる。

Only Sense Online

ONLINE

R.G.O!

≠ Unknown World Online

フリーライフ ~異世界何でも屋奮闘記~

- Arcana Online -

エデン

Noir

です。

感想も待ってます。

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