十六話
まだテスト終わってないんだけど…
そして、来月も再試決定しているのが幾つかあるんだけど…
続き書いちゃいました(笑)
てか、大分内容忘れてて、一応読み直しながら書いたけど、矛盾してるとことかあるかも。まぁ、一段落着いたら最初から修正掛けるので流してくださいw
昨日、あの後俺に打撃攻撃があまり効かないと気付いたエレナに魔法でこんがり焼かれた俺は、気が付くと大の字になって宿屋の外で伸びていた。
陽の光が眩しいぜ。
どうやらいつの間にか朝になっていたようだ。
しかし、マジ容赦ねぇ。。。
折角作ってもらった服だってもうぼろぼろだし…。
あと一着しかないってのに。。。
あいつ絶対最後の方楽しんでたよ。
めっちゃ生き生きしてたし。
てか、外って!わざわざ引きずって来たのか!?
くそっ、魔法耐性とか開放しようかな。
俺はぶつぶつ言いながらも軽く服に付いた土ぼこりを払い、宿屋に向かって歩きだした。
今日の予定は特になしで自由にしていていいらしい。
なんでも昨日までの道が一番危険だったらしく、しっかり体力を回復させるようにとのことだ。
しかし、困ったな。
何をして暇をつぶそう。
俺は集められていた部屋から護衛連中と共にぞろぞろ出てくると、とりあえず部屋の方に向かって歩きながら考える。
護衛連中の何人かは、娼館に行こうと誘ってくれたやつもいたんだが、みんなでぞろぞろ行くのは好きじゃないので断った。
嫌いじゃないんだけど、行くなら誰にも知られずこっそり行きたい。
人の評判ってのはどこでどう作用するか分からないからね。
もっと人口が多そうな所で変装してこっそり行ってみよう。
俺はそんな内心をわずかでも出さない至極真面目な顔をして、一つ頷くと今日の予定をまた考え始めた。
寝る…のもいいんだけど、まさか一日中寝るわけにもいかないし…。
村を見て回るのもそれはそれで面白い気もするけど、気分じゃない…。
何となく腕を組んでみる。
ちょっと気分が出てきたw
よし、じゃあどうせなら新しい能力の開発でもするかなー。
いくつか候補もあるし。
俺はそう思い立つと早足で部屋までの廊下を歩いていくのであった。
部屋に入ると俺はドアを閉め、鍵をかける。
一人でぶつぶつ言ってるとこを見られて、エレナとかに変態扱いされたくないからね。
ベットに腰をかけ、木で出来た簡易なテーブルを引き寄せる。
テーブルの上にあった備えつきのメモ帳みたいなものを手元に持ってきて、またまた備えつきのペンを手に取って手の上でくるくると回してみる。
万年筆みたいなインクを使うペンだ。
―――そう言えば、ペンとか紙とかちゃんとあるんだ。
中世みたいな世界なのに意外と進んでるのかな?
疑問には思ったが、使えないならともかく、使えるんだから別にいいかと思考を中断する。
さて、まずは今の俺のステータスを確認してみよう。俺はアクリル板を前に出して紙に書き出す。
レベル 7 経験値 462 次のレベルまで 88
力 108.3
防御力 35.6
速さ 93.3
体力 66.4
運の良さ 20.6
賢さ 64.9
言語理解 25.5
直感 134.8
弓技能 9.2
剣技能 16
槍技能 100.4
短剣技能 28.4
魔法 64.3
肉体操作 31.4
振り分け可能ポイント 22
装備 なし
今まで振り分けポイントをなるべく必要なものだけに振り分けて一点集中みたいにしてきたんだけど、よく考えたらレベルが上がると全部のステータスが上がるんだから、項目が多いほうがポイントは高くなるよな。
…じゃあ、出来るだけ項目を増やしたほうがいいのか?
いや、そうとも限らないかもしれない。
例えば魔法とか細かい項目を増やしたとして、それを低い数値から上げる必要があるとしたら今のままの全体の能力が高くなっているであろう 「魔法」 の項目をひたすら上げていったほうが効率がいいだろうし。
「難しいところだね~」
軽い調子で呟きながら考える。
―――とりあえず、必要なものだけ開放してみようか。
開放するとしたらまず何にしよう?
そんなの決まってる。
「索敵」
またはそれが出来るもの。
より包括的なものが望ましいよね。
索敵、探知、気配察知、熱源探知、後は動くものに対する探知とか?
熱源探知とかは、生き物じゃなかったら探知出来ないだろうから却下として…
「やっぱり気配察知かな。槍を主な武器にしてる訳だし、その方が武人っぽいよね」
一瞬で決まった。
「よし、じゃあ開放させてみようか」
俺は気配察知を解放するように念じる。
消していたステータスの板が目の前に出てきた。
「気配察知、開放するのに20ポイント必要です、か」
な、なかなか開放するのにポイントを食うじゃありませんか。
しかし、俺はもう決めてしまったのだ。
これでエレナに頼まなくても索敵っぽいことが出来るようになるならなんてことはないはず…!!
意を決してポイントを振り込む。
レベル 7 経験値 462 次のレベルまで 88
力 108.3
防御力 35.6
速さ 93.3
体力 66.4
運の良さ 20.6
賢さ 64.9
言語理解 25.5
直感 134.8
弓技能 9.2
剣技能 16
槍技能 100.4
短剣技能 28.4
魔法 64.3
肉体操作 31.4
気配察知 18
振り分け可能ポイント 2
装備 なし
「おお、最初から18もある!」
ということは、項目は出来るだけ増やしたほうがいいってことかな。
「ふふふ、後はこれを上げていけば…」
思わずにやにや笑いを浮かべてしまう。
だって、これを上げていけばさ、こう尾行とかされた時にさ、
「そこにいるのは分かっている。出て来い」
なーんて言えちゃうんだよ?よくない?
…そうですか。俺だけですか。
「しかし、ポイントがもうないな~。創造具現とか加速とかどうかなって思ったんだけど」
あと、昨日のこともあるから魔法耐性とか。
「開放は出来ないだろうけど、どの位ポイントがいるか位なら見ていいよね?」
さっそく念じてみる。
結果。
創造具現、開放するのに7000ポイント必要です
加速、開放するのに150ポイント必要です
魔術耐性、開放するのに25ポイント必要です
…わーお。
魔術耐性と加速はまあ、常識の範囲内だと思うんだけど、創造具現の7000って何だろう?
いや、確かにめっちゃポイント高そうって思ってはいたけど、ここまでだったとは。
ちょっと服とか作れたらいいなーって思っただけなのに。
いつかポイントがそれだけ余ったら開放してみようと思いながら俺はステータスの板を消した。
そして、一気に暇になる俺。
「寝るか…」
そのままごろんと横になる。
しばらくしてちょっとうとうとし始めたくらいの頃、扉の向こうに誰かの気配を感じた。
そして、その気配の主はノックをする。
―――誰だ?俺に用のあるやつなんて
俺は少しいぶかしみながらも、立ち上がってドアを開けた。
「あれ、キースさんじゃないですか。どうしたんです?」
そこには雇い主のキースさんが直属の護衛の厳つい男二人を伴って立っていた。
「いえ、ちょうどいいので護衛についての詳しい説明とあなたの立場について少しお話しようかと。あまり話す時間もありませんでしたしね。今時間は大丈夫ですか?」
「ああ、いえ、特に予定もないので大丈夫です。話を聞かせてください。場所はどこにします?」
「場所は…三木さんの部屋でかまいませんか?私の部屋はちょうど清掃中ということで、出てきたんですよ」
「そうだったんですね。では、どうぞ中へ」
俺は中へキース氏を招く。
キース氏は護衛の人たちに扉の外で待っているように言うと、部屋の中に入ってきた。
2つある方の椅子を引いて、キース氏に勧める。
「ありがとうございます」
キース氏が座ったので俺もテーブルを間に挟んで椅子に座った。
それから1時間程話したんだが、簡単にまとめるとこういうことだった。
・半年ほどは毎回護衛の仕事をしてもらうということ
・半年を過ぎたら好きに行動してもらってかまわないということ
・給料は護衛の仕事一回ごとに支払うということ
・ドワーフ村への護衛一回につき、金貨5枚を支払うということ
・街での住むところは、護衛用の宿舎を自由に使っていいということ
・身分証明書をキース氏の名前で発行すること
などなど、俺にとってはありがたいことばかりだった。
「ほんとに何から何まですみません。助かります」
「気にしないで下さい。ドワーフの長老直々の頼みですからね。出来る限りフォローさせていただきますよ」
人の良さそうな顔で俺に微笑むキース氏。
いやいや、頼まれたってここまでしてくれる人はいないって。
長老にも今度ちゃんとお礼を言っておこう。
キース氏を見送った俺は、無性に何かやりたい気分になったので訓練することにした。
槍を持ち、そのまま外に出る。
宿の人にこの近くで槍を振り回せるようなところはないかと聞くと、ちょうど専用の場所が村の端のほうにあるらしい。
俺は教えられた通りにその場所に向かうのだった。
そしてそこでリンと手合わせすることになったり、精神的に疲れて帰ってきたところをエレナにどこいってたのかと魔法を浴びせられたのは余談である。
どうやら俺が娼館に行ってたんじゃないかと思ったんだと。
…良かった、行かないで。。。
レベル 7 経験値 482 次のレベルまで 68
力 111.2
防御力 36.6
速さ 96.4
体力 68.9
運の良さ 20.9
賢さ 67.5
言語理解 26.1
直感 133.6
弓技能 9.2
剣技能 16
槍技能 103.6
短剣技能 28.4
魔法 64.7
肉体操作 31.9
気配察知 19.2
振り分け可能ポイント 11
装備 鉄の槍
皮の鎧
次回更新は、また現実逃避しなければ、2月の2週目以降とかになりそう。でも、流石に再試落ちたら留年だしなぁ。。。留年しない程度には頑張らないと(泣)