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十四話

2月になったら、俺、小説とか思いっきり書くんだ…




槍を持って指定された場所に行くと、そこにはすでに剣で何かの型をやっているリンがいた。



演舞みたいで見応えあるなぁ、としばらく眺めているとどうやら一区切りついたらしい。




「来たか。では、手合わせ願おう。準備はいいか?」




あ、そう言えば準備運動も何もしてない。

ちょっと待ってくれと俺は声を掛けて、屈伸・伸脚などいつもやっている準備運動を一セット終わらせ、槍を構えた。




「よし、いつでもいいぜ。仕事中だから怪我のないように終わらせようか」



「ああ。今日の所はお前の実力を確かめたいだけだから、無理はしないようにしよう」




……今日のところは? 

ちょっと引っかかる台詞が聞こえたが、今は目の前のことに集中することにする。




リンが手に持っているのは、いわゆる西洋風の片手用両刃直剣で、今はこちらに向けて正眼に構えている。


出来れば向こうから攻めてきて欲しいな。

そうすればリンの剣の腕に合わせて相手出来ると思うし。




そう思って俺が動かないでいるとリンは焦れたのか、地面を強く蹴ってかなりのスピードで俺の間合いまで踏み込み、そのまま剣を振り下ろした。


右肩口に向かって刀身が迫る。


このまま何もせずにいたら俺は死んでしまうに違いない。



怪我のないようにって言ったのに。。。



俺は右足を一歩引くと剣の横腹に槍を叩きつける。


耳をつんざくような音がなり、火花が起こる。


俺は叩き付けた力を利用し、軽く距離をとる。


リンも流れた剣の力を利用して距離を開け、再び剣を構えた。




「リン、軽くのはずなのに本気で打ち込んできてない? 普通の人だったら即死コースなんですけど」




俺はつきたくなるため息を飲み込んで問いかけた。




「そうだな。だが、お前は私の本気の攻撃を事もなくいなしてみせた。何も問題ないだろう?」



とにやりと笑うリンさん。




「私の見込んだ通りだ。本気を出しても勝てない相手なぞ久しく会ってないからな。私が勝つまで付き合ってもらうぞ」




そうか。この人負けず嫌いでもあるんだね。



何で直感が働かなかったんだろう?



絶対これから面倒くさいことになるだろうに。




そしてリンは再度のダッシュで間合いを詰め、左斜め下から剣が迫る。


俺は槍を斜めに構え剣を受け止めた。


再度火花が散る。

が、リンはそれを予想していたようでそのまま次の剣撃に繋げていく。


俺は上下から殺到する剣撃を捌き続けると、一旦仕切り直そうとリンの剣を大きく弾いて距離をとった。




「ふぅ、びっくりしたな。まさかさっきより早くなるなんて」



一番初めのスピードに会わせようとしてたから、ちょっと驚いたのだ。




「退屈させない女だろ?私は。相手が強いほど強くなるんだ」




不適な笑みを浮かべるリン。


どこの主人公だよ、敵が強いほど強くなるとか。




でも……大体の実力は分かった。




「今度はこっちから行くよ。終わらせるつもりで行くから、頑張ってくれ」




俺はそう言うと、地面を猛然と蹴ると一瞬でリンに肉薄し、横向きに槍を薙ぐ。



狙いはリンが持つ剣だ。



リンは予想できなかったのか目を見開いて動こうとするが、遅い。



俺の槍はリンの手から剣を弾き飛ばし、そして俺は穂先をリンの喉元に突きつけた。




「俺の勝ちだな」



とリンに向かって笑いかけてやる。




「…あぁ、私の負けのようだ。すまなかったな、こんな朝早くから」




「全くだ。今度からはただじゃやらないからな?こんな割りに合わないこと」



俺は穂先を降ろしながら答えた。




「そうか。それじゃ、今度から報酬を払おう。それほどの価値があった」




リンはどこか陶然と答えると、落とした剣を拾った。




「むぅ、まだ握力が回復しないぞ。女相手に酷いやつだ」




リンが口を尖らして俺に毒づく。あ、ちょっと可愛いかも。




「なんだよ。それが望みだったくせによく言うな。俺の実力が見たかったんだろ?」




「そうだな。これで私の次の目標が出来た。感謝するぞ」




リンは俺に正面から向き合うと目を合わせていった。



思わず目を逸らす。

改まれると何か照れるじゃんか。




「さ、さあ、そろそろみんなの所に戻ろうぜ。まだ時間があるならもうちょっと寝たいし」




俺は取り繕うようにそう言うと、リンを促した。




「あぁ、行くか」



そんな俺に気付いているのかいないのかリンは俺の隣に並んで歩き始めた。





日はまだ昇り始めたばかりだった。






帰るとエレナが起きていて、俺のことをじとっと見ていた。




「二人でどこ行ってたのよ。こんな朝早くから」




「リンが手合わせしてくれっていうからさ。それに付き合ってた」




俺は水がめにある水を柄杓で掬うと、口を付けて飲み干した。

運動した後の水は上手いなぁ。



ふ~んと、エレナはどこか面白くなさそうな顔で応えると、急にニヤリとした顔になってこうのたまった。




「そういえば三木、昨日気持ち良さそうに寝てたわね~。私が見張りしてあげてた横でさ。軽く殺意沸くほどに能天気な顔して。疲れも取れて顔つきも良くなってたんじゃない?朝起きたときとかさ」



 けけけけ、って声が聞こえてきそうな顔つきだ。


 それにしても朝…?




「あ!あれお前の仕業か!悪趣味な真似しやがって!!」



ようやく思いついた俺はエレナに詰めかかる。




「は?何の事言ってるかさっぱりなんですけど。何かあったんですか~?」



とにやにやしながら惚けるエレナ。



くそ、現行犯じゃないから証拠がないのが痛いぜ。




未だににやにや笑いを止めないエレナを横目に、その内復讐してやろうと心に誓う俺であった。






レベル 7  経験値 458 次のレベルまで 92 レベルが7に上がった。


力           108

防御力         35.5

速さ          93.1

体力          65.9

運の良さ        20.6

賢さ          64.7

言語理解        25.1

直感          134.3

弓技能         9.2

剣技能         16

槍技能         100.4

短剣技能        28.4

魔法          61.9

肉体操作        31.2


振り分け可能ポイント   21


装備 鉄の槍

   皮の鎧



ちょっと多めに時間掛けて戦闘シーンとか真面目に書いてみました。所詮俺が書けるのなんてこんなもんさ。 どうせ俺は中二病さ。

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