-黒き竜王の呪い-
※このページは本編ではありません。
※『アルバイトを完遂せよ。~ある魔術師のアルバイト顛末記~』の
世界観を補完するための【フレーバーテキスト集】です。
本編の裏側でこぼれ落ちた、小さな断片や日常の一幕をまとめたものです。
物語の進行には直接関わりませんが、登場人物たちの息遣いや背景を
より深く感じてもらえる内容になっています。
気軽に読み流していただければ幸いです。
遡ること500年、後の世の歴史家からは古代魔法王国時代と呼ばれている時代のこと。
当時、地上を支配していたのは魔術師と呼ばれる存在であった。魔術師たちは魔力の塔から供給される無限の魔力を持って、都市を空に浮かべ、成熟した竜ですらも下僕として扱ったという。当時の魔法は強力であり、老竜と呼ばれる種類の竜であっても、自力で隷属の呪文を打ち破ることは出来なかった。隷属の呪文の効力は、現在に至るも継続していると言われている。
そんな古代魔法王国時代、現在のエフタルの北に、黒き竜王と呼ばれる竜が棲んでおり、広大な平原は竜王の餌場となっていた。伝承によれば、黒き竜王は老竜であったらしい。
広大な平原に目をつけ、古代魔法王国の魔術師が進出してきた。魔術師は黒き竜王を下僕とすることに成功し、入植が始まった。
そんなある日……。
黒き竜王が隷属の呪文を自力で打ち破った。呪文の効果が不完全であったとも、黒き竜王が古竜に片足を突っ込んでいたから自力で打ち破れたとも言われているが、詳細は不明である。
黒き竜王は領主│(魔術師)の住む館ごと領主を灰にした。いまも王都の東に残る広大な荒地が、その名残だと言われている。
領主を灰にした黒き竜王は、以下の言葉を残したと言われている。
『この地に住む人間と言う種族よ。我は我が受けた屈辱を決して忘れない。特に、魔術をつかえる個体には容赦しない。我の餌場で小さな魔法の火でも使ってみろ。骨一つ残さず焼き殺してやる。魂すら残らないよう、最大火力で燃やし尽くしてやるから、よく覚えておけ』
黒き竜王はいずこへと去った。餌場を変えたとも言われているし、失った力を取り戻すために眠りについたと言われているが、詳細は定かではない。
魔力の塔が崩壊し、古代魔法王国が滅びたのは、黒き竜王が姿を見せなくなってから数年後の出来事である。
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
このページは本編の補完として作成した【フレーバーテキスト集】です。
物語の進行には直接関わりませんが、登場人物たちの背景や息遣いを
より深く感じていただける内容になっています。
本編はこちらから読めます:
https://ncode.syosetu.com/n9065cw/
引き続き、物語の世界をお楽しみいただければ幸いです。




