みかんの思い出
私は、小学校に通う小学4年生の10才の山下美知留。
「美知留、早く起きて歯を磨きなさい」
お母さんに怒られた。
私は歯を磨いた。
「お母さん、今日も仕事だからね」
私のお母さんは、美容師をしている。
お姉ちゃんも起きてきた。
「美知留、お姉ちゃんお昼に図書館に行くから、家の留守番お願いね」
お姉ちゃんに言われた。
お母さんは支度をして、家を出た。
私は、暇なので宿題をしながら、テレビを見て過ごした。
「美知留、昼ごはんどうするの?」
お姉ちゃんに声をかけられた。
「ハンバーグ」
お姉ちゃんは笑った。
「ハンバーグは、レストラン行かないと食べられないよ」
「じゃあ、ラーメン」
お姉ちゃんが、
「インスタントラーメンしかないけどいい?」
「やだ」
「ペヤングでいい」
お姉ちゃんがお湯を沸かして、ペヤングとおにぎりを出してくれた。
「いただきます」
「いただきます」
私とお姉ちゃんはペヤングとおにぎりを食べた。
「どちそうさま、お姉ちゃんお昼に、図書館行ってくるね」
「わかった」
お姉ちゃんは家を出た。
ピンポーン。
「はーい」
私は、声を上げた。
「宅配便です」
宅配員の人が荷物を持っている。
「はい」
私は、声をかけた。
「こちらに、サインを願いします」
私はサインした。
大きな段ボールを受け取った。
宛名を見た。
田舎のおばあちゃんからの荷物だった。
「おばあちゃんから、なんの荷物だろ?」
私は、段ボールを開けた。
たくさんのみかんが入っていた。
みかんはきらきらと輝いて見えた。
みかんを見たらお母さんとお姉ちゃんの事を思い出した。
「そうだ、お母さんとお姉ちゃんにみかんを届けよう」
私はみかんを袋に入れて家を出た。
私は自転車で、お母さんの働いている美容院に向かった。
「いらしゃいませ」
お母さんの大きな声が聞こえた。
「美知留、どうしたの?」
「おばあちゃんから、みかんが届いたの」
「それで」
「お母さんに届けにきた」
「ありがとう、でもお母さん今忙しいからまた後でね」
「わかった」
私は、お母さんにみかんを渡した。
「ありがとう、お客さんにも渡すね」
「美知留、お姉ちゃんはどうするの?」
「渡しに行ってくる」
「頑張ってね」
お母さんと別れた。
「いらしゃいませ」
綺麗なお婆さんがお店に入ってきた。
「こんにちは」
「今日はどうなさいますか?」
「少し短くしてください」
「わかりました」
お母さんはお客さまを席に座らせ、髪を切り出した。
「今日はなぜ髪を切りに来たのですか?」
「今日は、結婚記念日なの」
「そうなですか?素敵な日ですね。」
「綺麗にしてね」
「わかりました」
「シャンプーお願いします」
「このお店素敵ね」
「そうですか?」
「そうよ、長いの?」
「旦那さんと私で始めたお店です」
「そうなの?」
「旦那さまは?」
「5年前に他界しました」
「悪いこと聞いちゃったね」
「そんなことありません」
お母さんは黙々とお客さまの髪を切った。
「こちらでいかがですか?」
「大丈夫」
「ありがとうございます」
「綺麗にしてもらってありがとう」
お婆さんは席から立ち上がった。
会計の際、
「お客さま、よかったらみかんいかがですか?」
「なんのみかんなの?」
「実家から送ってきたみかんです」
「綺麗にしてもらって、みかんまでありがとう」
「ありがとうございます」
お母さんはおばあさんに頭を下げた。
私はお姉ちゃんのいる図書館へ自転車をこいだ。
私は、図書館の自転車置き場に自転車を置いた。
「お姉ちゃん」
私はお姉ちゃんを呼び止めた。
「美知留?どうしたの?」
「おばあちゃんからみかんが届いたから届けにきた」
お姉ちゃんは笑った。
「ありがとう」
私はお姉ちゃんにみかんを渡した。
「お姉ちゃん、一緒に帰ろう?」
「まだ、読みたい本あるから先帰って」
「わかった」
お姉ちゃんは図書館に戻った。
お姉ちゃんの名前は、山下里奈。
高校3年生の18才。
部活はバトミントン部。
里奈は読みたい本を2、3冊読んで、図書館を出た。
道を通りかかった瞬間。
突然、猫が道に飛び出した。
「危ない」
キー。
猫を避けたバイクが、車道に倒れ込んだ。
「いて〜え」
私は驚いた。
「大丈夫ですか?」
男の人が道に倒れている。
男の人が、ヘルメットを取った。
「田中先輩ですか?」
「里奈ちゃん?」
バイクで事故ったのは、高校の先輩の田中誠二先輩だった。
先輩はバイクを路肩に置いた。
「先輩大丈夫ですか?」
「膝すり減ったけど、大丈夫」
「先輩みかん好きですか?」
「うん」
「これあげます」
私は田中先輩にみかんをあげた。
「先輩さようなら」
「里奈ちゃん、今日時間ある?」
「何ですか?」
「みかんのお礼に、海でも見に行かない?」
「わかりました」
「俺、家近いからヘルメット取ってくる」
「わかりました」
私は15分ほど待った。
「ごめんね。待った?」
「大丈夫ですよ」
僕は里奈ちゃんをバイクの後ろに乗せた。
「大丈夫?」
「大丈夫ですよ」
バイクは走り出した。
「先輩、今何してるんですか?」
「大学行ってる」
「なに習ってるんですか?」
「数学の教師の勉強」
「教師になるんですか?」
「うん」
「カッコいいですね」
「そうかな〜」
僕はバイクをとばした。
バイクは海に着いた。
僕はバイクを路肩に止めた。
「綺麗ですね」
「うん」
地平線に夕陽が沈みそうな景色だった。
波が輝いて見えた。
2人は海を見た。
「先輩もう帰ります?」
「そうだね」
2人はバイクに乗り、家に向かった。
「先輩今日はありがとうございました」
「うん、みかんありがとう」
僕は、里奈ちゃんを家まで送った。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「お姉ちゃんいい事あったの?」
「ちょっとね」
お母さんも帰って来た。
「ただいま」
「おかえりなさい」
「美知留、今日ありがとね」
「なに?」
「みかん、お客さんに好評だったよ」
「やったー」
お姉ちゃんが、
「みんなで、みかん食べようよ」
「わかった」
おばあちゃんありがとう。
私はみかんをいっぱい食べた。




