初代魔王は勇者候補
今、僕は勇者ギルドの受付にいる
「勇者遠能飛様でよろしいですか」
「はい」
受付の人がスキルカードを見て、顔をしかめる
「このスキルでは、勇者にはなれません」
え、空間操作と時間操作に洗脳できんのに、
不合格かよ...
「勇者の試験に合格できなかったため」
「この町には、立ち入ることを禁じます」
...
仕方ない、出てくか
「あ~、魔法精製もあるのにな~」
「転移」
そして今、とある火山のふもとにやってきている。
なんか、前で魔物がけんかしてるな...
「魔法精製魔物翻訳」
スライム「おのれ~、俺の獲物を~!!」
グール「仕方なかろうに」
グール「おぬしが遅いから悪いのじゃ」
獲物?
...人じゃないよな
スライム「俺の、魔牛肉を~!!」
スターミートか...
「万物精製」
「はい、どうぞ」
スライム「気の利く、ヒトだな」
...それはどうも
「ところで、名前は...ないのか」
スライムにいい名前か...
「リクでどうだ、スライムよ」
「グールの方は、リグルドでどうだ」
リク「気にいった」
リグルド「よかろう」
リク「あ、進化の儀式の準備しないと」
リグルド「そうだな」
リク「山原魔鶏の心臓と、魔皇帝ポンゴンの三大眼と、
グールの聖なる左腕が必要だな」
リグルド「我の左腕を取ろうと?」
ルセ「いや、万物精製」
ルセ「はいよ」
リク「そうだ、魔王にならないか?」
リク「名を変えて、サルタなんてどうだ」
サルタ「そうだな」
リク「張り切って、姿変えてる!!」
リク「てか、姿おんn」
サルタ「なんか言った?」
リク「いえ」
サルタ「儀式始めよ」
サルタ「光~の~山の~麓で~」
サルタ「永遠の~時を~過ごす者~」
リク「刹那をこえ~」
リグルド「時を~」
一同「刻め~」
サルタ「鑑定するか」
NAME:リク
名称:光属性型粘状魔生物
LEVEL:UR-28
リグルドは、光属性不死身起死回生型魔生物の
Lv.AR-235
なるほど、勇者属性もついているな
これならいけるのでは...?