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創建3500万年 大発見

ある日の夕方


調査員「やりました。やりました。大発見です。」

巫女「大声を出して、どうしたんです。」

調査員「とうとうやりました。大発見です。」

巫女「どんなものを発見したんです?」

調査員「見て下さい。ヒスイに、エメラルドです。ちょっと、小さいけど。たぶん、もっと、たくさんあるはずです。」

巫女「あら、すごいですね。やりましたね。おめでとう。」

調査員「これです。」

巫女「あのー。ただの石ころのようにみえますけど。」

調査員「まあ、汚れいていますから、そうみえるかもしれませんね。この緑色、青色は、昔の宝石なんです。しかも、これを見てください。矢じりです。黒曜石とよばれるガラス質の石なんですかど、古代の人がナイフとして使っていたんです。」

巫女「ふーん。その辺に、落ちているようにみえますけど。学者先生がみれば、古代の痕跡がみえるのかもしれませんねえ。ねえ、巫女姉さん。これ見てくださいよ。調査員さんが、大発見したんですって。」

主任巫女「どれどれ、私が見てあげましょう。」

調査員「はい、これです。すごいでしょう。まだ、きれいに洗ってはないんですけどねえ。」

主任巫女「これは、どのくらい前の物なんですか?」

調査員「たぶん、1万年前か、2万年前ぐらい前じゃないかと思います。」

主任巫女「1万年前から2万年前ですか。そのころ、裏山に誰か住んでいたということですね。」

調査員「詳しい調査が必要ですが、僕のカンでは、たぶん、当たっていると思います。」

巫女「あなたの探していたものは、これなんですか?」

調査員「探しているものは、見つけ出すまで、わかりません。でも、この山になるかあるというのは、これで、確認ができましたね。」

巫女「でも、これなんですか?石ころみたいなものですね。なんだか、お城の跡とか、大王のお墓とか、なにか、凄いものを探しているとおもったのに、石ころ、5,6個で大発見だって。ちょっと、がっかり。」

調査員「でも、ただの山の中に、古代の人間の痕跡が発見できたんですよ。大発見じゃないですか?」

主任巫女「おめでとうございます。今日の夕食は、お祝いになにか、一品追加してあげましょう。」

調査員「ありがとうございます。とても、うれしいです。」


翌朝


巫女「ねえ、神さま、ウフーン。ねえ。宝物がみつかったそうですよ。」

神さま「どんなものがでたんですか?」

巫女「1万年前から2万年前のヒスイとか、エメラルドの石ころのようです。」

神さま「1万年前から2万年前ですか。大将軍が生きていたのは、400万年前ですよ。それらは、大将軍とは関係ないようですね。1万年前、2万年前のですよねえ。あのころ、なにかあったかあ。あまり、大きな出来事はなかったような気がするなあ。大将軍は、このラーマン神社やラーマン国を高度文明の時代を生み出した。その波は、ラーマン神社に大復興を生み出し、400万年後の今も、ラーマン神社が繁栄しているのです。大将軍がいなかったら、ラーマン神社は消滅していたでしょう。当時は、ラーヒラ神社の末寺として、なんとか、生き延びているという感じでしたから。」

巫女「あの調査員の大発見は、どうなるんです。たんなる石ころでいいんですか?」

神さま「1,2万年前に、王族の親戚あたりの人を葬ったんじゃないかなあ。その意味では、何人もあの山に葬られているんじゃないかな、その時の副葬品は、まだまだ出てくるんじゃないかなあ。」

巫女「そうなんですか。調査員さんは、このまま、調べると、まだまだなにか大発見しそうですね。」

神さま「まあ、大発見しそうですね。まあ、大発見というより、いくつかの小発見はありそうですね。アハハ」

巫女「アハハでいいんですか?」

神さま「いいんじゃないですか。調査員が何を発見しても、それは、それなりに事実なんでしょうから。」

巫女「ラーマン国の小学校の歴史では、いまから10万年前に人類が、猿人から進化して人間になったと教えているんですよ。400万年前に、大将軍がいたなんでことが発見されたら、人類の歴史は、ひっくりかえってしまいますよ。」

神さま「私が最初にこの星にきたのは、3500万年まえですよ。」

巫女「え!、何を言いました。3500万年前って、3500万年前ですよね。」

神さま「そうですよ。それは、単に事実だということです。」

巫女「どうして、そんなことがわかるんです。証明できるんですか?」

神さま「簡単なことですよ。なろうという小説に、ラーマン神社縁起物語というのがありましてね、そこにいろいろ書かれているんですよ。楽しかった思い出がたくさんね。時間があったら、読んでみてください。誤字脱字が多いんですけどね。作者が書きっぱなしで、どんどん行ってしまうんです。」

巫女「3500万年分を書くって、たいへんなんですよ。きっと。」

神さま「そうだな。私が、3500万年前に、この星に来たときに、人間はちゃんといたぞ。ラーマン国の小学校の歴史の教科書は間違っているなあ。なんとか、しなくちゃいけないなあ。」

巫女「きっと、あの調査員が400万年前の真実にたどり着くかもしれませんね。」

神さま「たどり着けるとは思えないなあ。」

巫女「神さまが、チョコ、チョコッと、ヒントを出すんです。まるで、調査員が自分で考えたと思えるようなヒントを、出すんです。そうしたら、自分で発見したと思うでしょ。」

神さま「そうですよね。でも、なにか、良いヒントはあるかなあ。人類の痕跡、ラーマン神社の痕跡なんで、どこにあるんでしょうか?」

巫女「まあ、焦らずに考えましょう。」








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