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創建 4500万年  巨大な骨

工事責任者「これは、ほんとうに動物の骨でしょうか?」

古生物学者「たぶん、間違いない。これは、骨が石化しているので、相当古いぞ。」

工事責任者「どのくらい古いのですか。」

古生物学者「1000万年前かな。いや、1億年前かな、もしかすると、10億年前かもしれない。」

工事責任者「1000万年前と10億年とでは、100倍違うじゃありませんか?」

古生物学者「詳しく調べてみないとわかない。いままで、この星の歴史の中で、こんな巨大な生物がいたとは思えん。しかし、現実にこうして出てきている。しらべるしかあるまい。」

工事責任者「どのくらいで、調べ終わるんですか?1週間ぐらいですか?」

古生物学者「3年、いや、10年、もしかすると、30年かもしれない。」

工事責任者「工事はしてもいいですか。」

古生物学者「ここにを、巨大生物発掘博物館にする。工事を中止して、巨大な覆いつけて、24時間発掘できるような博物館をつくりなさい。」

工事責任者「それって、いつ決まったんですか。」

古生物学者「立った、今、僕が決めた。いいですか、僕が、今、決めたんです。認可や予算は、僕が、大統領から、直接とります。いいですか、現場を破壊してはいけません。保存してくdさい。」

工事責任者「工事のために掘り起こしたところはどうします。」

古生物学者「まずは、現状保存。そして、ゆっくり、じっくり、考えましょう。」


古生物学者「大統領、たいへんです。この星の歴史が、ひっくり返りました。」

大統領「どうしたんだね。そんなに慌てて。」

古生物学者「この星には、私たちの知らない歴史が隠されています。」

大統領「どんな歴史だ。この星は、神様が、7日間をかけて、植物や動物、人間を作られたのだ。そこから、人間の歴史は始まったおる。歴代の王様、予言者、教皇もすべて、わかっておる。あの巨大なピラミッドを作った王様も名前もわかっておる。作り方はよくわからないが。巨大古墳も、巨大大仏もだれがいつ作ったのか、ちゃんとわかっている。我々のしらない歴史など存在しない。」

古生物学者「大統領、驚かないでください。あのスポーツスタジアムを作ろうとしていたばしょから、巨大な生物の骨が出てきました。たぶん、10m以上、いや、30m以上、もしかすると100m以上の大きさの生き物です。いつの時代にそんな大きな生き物がいたのでしょう。私たちの歴史の中には、一度も登場したことがありません。いったい、どう説明すればいいのでしょうか。」

大統領「なに、10m、30m、100mになる生き物がいたとな。心配するな。大きな生き物なら、海にいるではないか、クジラじゃ、クジラじゃ。それは、きっと、クジラの骨に違いない。」

小古生物学者「たぶん、足の骨なので、クジラではないのはたしかです。クジラには足がありません。4本足の動物です。いや、こんなに大きな動物の体重を支えるのに、4本では無理かもしれない。すると、6本足、10本足、もしくは、100本足の生き物かもしれません。」

大統領「なに、100本足の巨大な動物。巨大ムカデか。」

古生物学者「どうなんでしょうか。詳しく調べてみないことには、なにもいえません。調べるためには、スポーツスタジアムの建設を中止て、巨大生物発掘現場の保存と分析のための博物館兼研究所を作ってください。この星の歴史を変えてしまう大発見です。」


そこで、大統領は、スタジアムの建設を中止し、巨大な遺跡保存ドームと、発掘物を展示する博物館を建設することになった。そして、その発掘は、10年、20年、100年の長期プロジェクトとなった。


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