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よろしくお願いします。

僕は今の雰囲気を変えようと思い、まずは行き先を確認すると、瑠唯は思い出したかのようにはっとした後、少し慌てた様子を見せる。


「あ、そうですね。まずはどこか座ってお話できるところにいきましょうか、先輩。」


「そうだね、えと、どこか良いお店あるかな?」


(はあ、アキラからリードしないと。今度お店を調べさせとかないといけないわね。)


僕はそんな目的だったっけ、と思いつつも、さすがにノープランはどうかと思い返した。


相棒の耳に痛い言葉を無視して、瑠唯に救いを求める。


「うーん、そうですねぇ。御昼は過ぎてますし。あ、そうだ。先輩はお腹はどれくらい空いていますか?」


空に見える太陽は既に真上を通る過ぎて少し時間が経っており、周りの店の混雑もピークを過ぎているように見えるものの、僕は寝起きに水しか飲んでおらず、お腹は空いていた。


バイトから帰宅し彼女に電話をしたあと、彼女と待ち合わせ時間近くになるまで寝てしまい、起きてから何も食べていないのだった。


「うん、お昼はまだ食べてないんだ。」


彼女は少し目を大きく開いたあと、うんうんと頷いた。


「先輩は仕方ないですね。私はすでに食べたんですが、どこかご飯も食べれるところにしましょう。」


瑠唯はうーん、と考えていた。少しして、


「「そうだ。」」


二人の声が重なる。


「あっ、先輩、どうぞ。」


「えと、前に瑠唯と行ったカフェはどう? あそこならご飯も食べれそうだったし。」


「はい、私もそう思いました。それでは行きましょうか。」


彼女は重なっちゃいましたね、と嬉しそうに笑う。

その後、二人並んで以前行った店に向かった。


◇◇◇


店に着くと中に入る。


座れそうか中を見渡すと、店は相変わらず混雑しているものの、ちょうど昼御飯を食べ終えたグループが出ていく時間帯だったみたいで、席は少し空いていた。


「けっこう混んでいるね。」


「そうですね、人気店ですから。あ、でも、あそことか座れそうですよ、先輩。」


などと話していると、店員が近づいてきた。

人数を伝え、案内された場所に二人座る。


「少し並ぶかと思いましたけど、空いていて良かったですね、先輩。」


「そうだね、まずは注文しようか。」


そう言ってメニューを眺めた。軽くお腹に溜まりそうなものを選ぶことにした。


ちらりと瑠唯の方を見ると、彼女もメニューを睨み付け選ぶものを考え込んでいた。

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