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次回は閑話をひとつ挟み、次の章です。

それから、いつものようにバイトに勤しむ。


榊がこのコンビニに来ることはなく、また、僕にも誰かに襲われるといったこともなく、平穏無事なバイト生活が続いていた。


少し気になり、みゆちゃんに、それとなく榊のことを聞いてみると、学校にはちゃんと来ているらしい。


そんなある日のこと、シフトに入っていた僕とみゆちゃんを珍しく店長か店の裏側に呼ぶ。


店長のところに行ってみると、そこには榊が店長の横に立っていた。


「えーと、今日から新しくシフトに入る予定の榊瑠唯さんだ。といっても、二人は榊さんのことはよく知っていると思うけれど。」


榊を僕らに紹介すると、店長は店の方に戻っていった。


「先輩、今日からよろしくお願いします。」


榊がこちらに寄ってきて、僕の手をとる。

僕は突然の榊の行動にドギマギしながらもなんとか言葉を口から絞り出す。。


「あ、うん、さ、榊…。」


少し睨まれたので慌てて言い直す。


「る、瑠唯、よろしく。」


彼女はうんうんと満足そうにうなづいた。


「え? え! えええー!」


みゆちゃんはそんな僕と瑠唯を交互に見たあとに、キッとこちらを見ると、詰め寄ってきた。


「ど、どういうことですかアキラさん! るりちゃんとは、そんなに仲良しでは無かったですよね! しかも、名前呼びってどういうことですか!」


そこで、榊がみゆちゃんと僕の間に体を割り込ませるようにし、少しムッとしたみゆちゃんを気にした風もなく、彼女にニコリと笑いかける。


「魅幽もよろしくね。」


「なっ。え? るりちゃんそんな子じゃなかったよね? ねえ、ちょっと、アキラさんとどこに行くの? ねえ!」


榊、改めて瑠唯は僕の手をとったまま、後ろで叫んでいるみゆちゃんを無視すると店の方に


「それでは先輩、手取り足取りバイトのご指導お願いしますね。」


彼女はこちらを見てニコリと笑う。

僕は状況の変化についていけず、ただただ、頷くのみだった……。

次回、閑話を1つ挟み、次の章に移ります。


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