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2話目になります。ご注意下さい。

四家の当主と上役が集まり決められた内容は先輩を始末するということだった。


先輩の見せた力が強すぎるために危険視され、取り込むよりも始末することが選択されたらしい、それを当主でもある父親から聞かされたとき血が滲むほど拳を握りしめていた。


ただ、四家の決定のため逆らえるはずもない私は無表情でその話を受けると自分の部屋に戻った。


先輩を街まで誘いだし、最後にやりたかったことやることにした。


また色あせた日常に戻るのなら、なんなら私が殺されても良いとは思っていたし、あの時見たように先輩が本気を出せば可能だろうと。


結局、先輩は私を殺しはしなかった。おそらくやろうと思えば殺れたはずだ。何度かわざと隙も見せた。まあ、その隙を別のやつに突かれたみたいだけれど……。


(まあ、アキラは甘いところあるからね。昔も何度それで痛い目をみたことか……。)


やっぱり、声が……。

お迎えというやつかしら、そろそろ限界でしょうし。


(はあ、潔すぎるわね 。ほら、目を開けてみなさい。とりあえず傷は塞がっているわ。流れたら血の量が多いからまだ起きれないでしょうけど。)


えっ?っと声に導かれるままに目を開ける。


「まだ生きてる? うそ、だってあの傷では絶対に助からないはず……。」


(まあ、そうね。それは私がいなかったらね!)


心の中でドヤっとした声が響く。


「えっ? なに? 声が聞こえる。」


(ほら、あんたの手の中を見なさい。それが私よ。)


「先輩の持っていた弓?」


(そう、アキラが持つ神弓アグール・ノーツよ。そして、傷を治したのも私よ、感謝しなさい。)


「弓がしゃべってる? えっ? えっ?」


(それはインテリジェンスウェポンだからね。この世界にはないの? しゃべる武器。)


「いえ、聞いたことはないです。というか、もう情報が多すぎます!」


私は頭を抱えて左右にふる。ただ、まだ生きていることを実感し、うれしさを噛み締めていた。

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