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3話ほど榊視点になります。

そこは、この地域を古くから治める四家の一つで、鬼の血が混じっていると言われていた。


その真偽は定かではないが、その家の血筋には確かに人にはない力が宿っており、体格は人とは変わらないことが多いが、人の何倍もの力を発揮することができた。


そんな家に私、榊瑠唯は生まれた。


榊家はその異能から、裏の役割を担っており、他所からこの地を荒らしにやって来たもの達や、四家の出身でこの地に害をなそうとする裏切り者の始末が主な仕事の一つだった。


私は、家系の中でも特に鬼の血が強く現れたようで、両親にも期待され、将来はその役割を担うべく、物心付いたときには既に厳しい鍛練を課せられた。


中学生の時には既に榊の家の仕事には就いていた。初めは精神的に耐えられない日々が続いた。何時しか何も感じなくなり、無表情で淡々と処理する様から、鬼の姫と囁かれるようになった。


学校生活では、普段と変わらない様を演じていたが、幼なじみの魅幽は何か感をじとっていたのか、よく気にかけてくれるようになっていた。


◇◇◇


高校生になって少ししてから、魅幽がバイトをするということを聞き、家の仕事に就く自分との境遇の違いに苛立った。


彼女を少し羨ましく思い、バイト先に様子を見に行った時、初めて先輩とあった。


魅幽に紹介された彼には会った当初は、何も感じるものはなかった。


ある時、魅幽が楽しそうに喋っているのを見て、邪魔してやろうと思い、彼をからかった。そのときの先輩の反応がおもしろくて、いつしか先輩に会うために魅幽のバイト先に寄っていた。


ある男を始末した帰り、そんな先輩に会い思わず声をかけてしまった。家まで送ってもらった魅幽との境遇の差に少し苛立ちながらも、からかったときの先輩の様子に荒んでいた心が日常に戻れたような気がした。


◇◇◇


状況が変わったのは、先輩に仕事を見られたとき、いや、彼がどこからか取り出した弓矢で私の代わりに男を始末した時だった。


見られた当初は、精神や記憶の操作を得意とする鷺ノ宮に記憶を消してもらおうとしてたのに、先輩のせいで事態は明後日の方に動いていった。

というか、せっかく丸く収めようとしてたのに、そう思ったら少しムカムカしてきた。


ただ、あの時の光輝く弓を構える先輩はいま思い出しても見とれるぐらい綺麗だったな。


(まあそうでしょう、私を構えるアキラはかっこいいからね。)


え?声?


(…………。)


気のせい?

まあ、続けると、先輩はかっこいい。ではなくて、えと、なんだったっけ……。


そうそう状況が大きく変わったのは、その後だった。


当初はこれ程大きなことになるとは思わなかった。敵対しているのでもないのだから、吐かせて記憶を消して終わりだと思っていた。


あるいは、力ある家であれば、私の家とかこちらの陣営に取り込めばいいと。


次は少し早めに投稿します

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