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みなさん、いつもありがとうございます。それではよろしくお願いします。

タイトル少し変えてみました。

「さ、榊、ど、どうしたんだよ。」


動揺する僕に、背を向けたままの彼女は無言のまま立っている。


彼女は振り向くと同時にこちらに詰めより、横に刀を薙いだ。


動揺からとっさの判断ができず後ろに下がるのが遅れた僕は、服と胸を一文字に薄く切られ、血がにじむ。


「痛っ。」


もう一瞬下がるのが遅れていれば、振るう刀に体を切り裂かれ、致命傷になっていたところだった。


彼女を見ると、さっきまでの楽しい様子とはうって変わって、無表情のままでこちらを見据えていた。


「榊、どうして!」


思わず僕は叫び、問いかける。

彼女は一瞬考えるように目を瞑り、何も答えずに、再度こちらに詰め寄ると、刀で切りかかってきた。


「くっ。」


一瞬のうちに目の前に近寄りとともに頭上から右に刀が振り下ろされる。

今度は迷いなく身体を反らし避けたあと、すぐに後ろに跳び、榊と間を空ける。


「榊、さっきまであんなに楽しそうだったじゃないか! どうしてこんなことを。」


叫ぶ僕に、彼女は無表情を崩さず、少し間を開けたあとで、ゆっくりと口を開く。


「先輩、ええ、さっきまでは楽しかったですよ。嘘ではありません。」


「じゃあ、どうして!」


「ただ、初めから、終わりにこうしようとも考えていました。別に突然心変わりした、と言うわけではないんですよ。」


「なっ。」


言葉が出ない僕に、彼女は続けざまに言う。


「ここ数日、この地域を管理するもの逹により、先輩の処遇について話が行われていました。」


「えっ?」


突然打ち明けられた内容についていけず、話合われてたって何? 管理するもの達って誰?と、心の中で叫ぶ。そんな心のうちも知らず、榊は続ける。


「先日のような力を持っておられる先輩ならご存知なのでしょうが、竜脈の上にあるこの地域は力を持った4つの旧い家で管理されています。」


その内容についていけず、いやいや知らないし、と思つつも榊の話を聞く。


「その当主方は、先輩の力を危険視し、素性を明らかにするより始末することを選択したのです。」


「どうして、榊が?」


「旧家の中でもこういった荒事に向いているのが私の家だからですよ。そして、直系の中でも最も血が濃い私が処理することはよくあることです。」


はあ、とため息混じりにそう言って、感情ない目でこちらを見る。


「それでは先輩。大丈夫です、すぐに終わりますよ。私、こういったこと馴れてますから。」


榊は刀を持った腕をこちらに向けてまっすぐに伸ばし、刀の先をこちらに向け、そう言うのだった。

もうちょっとシリアスが続きます。シリアスを早く終わらせ、彼女のデレた話を書きたいです。

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