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あまり話が動いておらず、すいません。

二話ほど少し動かない話が続きます。

あの後、彼女が少しでも魔力を回復するために眠りに着くと言うので、それまでにこれまであったことやこれからのことをいろいろ話した。


まずは、榊にもう一度会って、魔力のことを聞いてみることにした。


その時には、間違いなく、この弓のことやあのとき見せた力のことを聞かれるだろうとも思った。


二人で相談した結果、あの時、榊に本当のことを言っても信じてもらえなかったことから、当面の説明は、命の危機にさらされ、突然、秘められた力が目覚めた、と言うことにした。


なんとなく無理があるどろうとは思いつつも、異世界で勇者をやってました、よりはまだましだろう、との彼女の最後の一押で決めた。まあ、投げやり的な言い方ではあったけれど。



◇◇◇



眠りにつく時間は夜遅かったというのに、いつもより大分早く目覚めた。体は昨日の痛みがほとんど消えていた。


彼女の恩恵の一つに持ち主の持つ治癒能力を向上があるため、彼女が寝る前に力を貸してくれたのかと察して、感謝する。


いつもとは違い慌てることなくバイトに行く準備をし、部屋から出る。


アパートを出て、いつもの通いなれた道でバイトに向かう途中、僕は緊張していた。


(榊に会ったとき上手く話せるかな。)


昨日、寝る前には一度納得したものの、起きて冷静に考えてみると無理があるんじゃないかと心配になる。


そうこう考えていると、いつのまにかバイト先のコンビニに到着していた。


(はあ、入らないとだめだよなぁ。)


そんなことを考えながらコンビニの裏口で悩んでいると、ガチャリと目の前から音がして、裏口の扉が開き中から髪をサイドテールにした女の子が出てきた


「あれ、あきらさん。そんなところで何してるんですか? 」


「みゆちゃん。ちょ、ちょうど入ろうと思ってたところに、扉が開きびっくりしちゃって。」


榊に会ったらどう話そうか悩んでました、とは言えず慌てて返答する。


「そうなんですか、ごめんなさい。あっでも、あきらさん今日は珍しく早いんですね。」


「あはは、たまには早く来るのも良いかなと思って。」


「それは良いことですね。そうだ私、ゴミを捨てにいくところでした。それでは。」


そう言って、元気よく彼女はゴミ置き場に駆けていく。


僕は彼女が駆けていくのを見送ったあと、バイトの準備のため、コンビニの中に一先ず入った。

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