7 数少ない友人と情報交換するようです。
これ今週毎日投稿行けるのかなぁ(モチベ的に)
会議室に入ると戦った後があり、騎士が3名疲れた表情をしていた。クラスメイトは4人居て、全員顔を青ざめている。その中には穂飛部 愀の姿もあった。
(にしても魔物って倒すと一旦灰になってから消えるのか…で、その後ドロップアイテムがでると…)
漸はデスクロウが消えた後その場に落ちていた黒い羽根をちゃっかり回収していた。
(錬金術とかに使えるかもしれないから一応アイテムボックスに入れてあるけど…使うのかなぁ…)
と、考えていると愀が気付き近寄ってきた
「漸!無事だったか!」
「あ、メイドさんが強かったから大丈夫だったぜ。他の皆は?」
「取り敢えず無事らしい…他の皆は訓練場って所で固まってるらしいし」
「へ〜…じゃあここに居る4人はなんで会議室来たの?」
「なんか訓練場から遠い方は会議室に集まれって指示があったっぽい。騎士さんに聞いた」
「なる程な?」
〈デスクロウ6体の討伐を確認した。第2波は確認出来ない。勇者様方を食堂に集めよ。〉
「…では、食堂に行きましょうか。訓練場側の方達も移動しているはずです。」
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食堂は会議室より訓練場の方が近かったらしい、既に他のクラスメイトは席に座っていた。
余談だが、訓練場の方が近いのは訓練で疲れた後直ぐ昼食だかららしい。
「あ、会議室側のメンバーも来ましたね。全員無事、と。」
中葉 華恋が名簿の様なメモを付けていた。召喚される前クラス委員だったからか?
「勇者様方、全員ご無事で何よりです。18時ですので、夕食をお出しします。」
(もう6時か…夕食って何が出るんだろ…)
考えているとトレイに乗せて料理が運ばれて来た。白く丸いパンに牛のステーキ、野菜スープの様なスープに飲み物はレモン水だ。
(白米は出ないのか…残念)
「では、神と命に感謝を。」
「「「「感謝を。」」」」
「「「「いただきます」」」」
いただきますがクラスメイトと担任、感謝を。が騎士達である。騎士、クラスメイト達が一斉に食べ始めると教皇のドイクが口を開いた。
「勇者様方、夕食を食べながらで構いませんのでお聞き下さい。」
(確かあの人は…ドイクって人だったかな?教皇の…。取り敢えず聞いておこう…)
「まず、今日は夕食を食べた後、個室に戻って頂きます。勇者様方で話したい事等あると思いますのでそれぞれの個室間の移動は構いません。城内の地図をお配りしますので、それを見て、迷わないようお願いします。明日からは歴史や一般常識、魔法等の授業と戦闘の訓練を始めます。詳しくはメイドに伝えておきますので、明日の朝、それぞれの専属メイドにお聞き下さい。では引き続き夕食をお楽しみ下さい。」
(なるほど…訓練ね…スキルの強化とかもするのかな?明日聞いてみよ…覚えてればだけど。)
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夕食を食べ終わり、個室に戻った後、漸は穂飛部 愀の部屋に来ていた
コンコン
「おーい、僕だよ僕僕」
「お、漸、なんで俺俺詐欺っぽく言った?」
「何となく」
「あ、そう。」
「取り敢えず部屋入っていいかね?」
「ん、いいよ、情報交換したいし。」
部屋に入ると漸の部屋とほぼ変わらなかった。トイレや風呂場の位置が若干違うくらいか。
(やっぱほぼ変わらないんだなぁ…後、愀にはステータス教えておこうかな…1人くらい伝えておきたいし言うか。)
「部屋やっぱ同じ?」
「少なくとも僕の部屋は同じ感じだな」
「そっか。あ、でも中葉さんとかはいい部屋なのかね、ステータス高かったし。」
「そうかもなぁ…」
「ま、情報交換始めようか。」
「そやな。」
(ついでにドロップアイテムとか自分のスキルとかもっと調べとくかなぁ)
「まず、あの魔物に会った?」
「あー、あったあった。カラスっぽいやつだろ?メイドさんが1対1で勝ってたぜ。」
「え、こっち4体を騎士さんが16人くらいでなんとか倒してたけど…」
「え、僕の専属になってるメイドさんそんな強いん?」
「そうかも…。あ、倒した後灰になった?」
「あぁ、なったなった。で、その後消えて、黒い羽が落ちてたから拾った」
「え?こっちの方は灰になってその後消えたけど何も残ってなかったけどなぁ…」
「ドロップアイテムみたいな物で確率でドロップとか?」
「そうかもなぁ…」
「今しまってあるんだけど、見る?」
「え?何処にしまってるの?そう言うスキルとか持ってなかった気がするんだけど…」
「あーそれも後で言うんだけどさ…《アイテムボックス》」
『アイテムボックスリスト
・ブラッククロウの羽×1』
(ん?ブラッククロウ…?デスクロウって名前だった気がしたけど…取り敢えず取り出し)
すると掌に出て来た。
「これ。」
(掌に出るのか…他の場所にも指定すれば出せるのかな?後で試してみよ…)
「アイテムボックスって何だよ…」
「ま、いいからいいから取り敢えず見てよ」
「お、やっぱり羽も真っ黒だね…」
「触り心地は結構いいな…ただ顔に近付けたくは無いな。喘息になりそうだし…」
「あ、漸喘息持ちだっけ。なら取り敢えず仕舞っといた方がいいね。」
「ん。《アイテムボックス》と。じゃあ、僕の本当のステータス見せるわ。確かこれ鑑定で出せば他の人にも見せられた気がするし。自分のステータスを《鑑定》」
『人族 名前¦西宮 漸 職業¦無し Lv1
HP:398/398
MP:1341/1341
攻撃力:50
防御力:30
素早さ:72
器用度:193
攻撃魔力:26
回復魔力:100
魔法防御:100
《ユニークスキル》
「創造Lv99」「アイテムボックスLv10」「探知Lv1」「鑑定Lv10」「鉄壁」「賢者Lv1」「勇者Lv1」「二刀流Lv1」
《スキル》
「錬金術Lv1」「視力上昇Lv1」「集中Lv1」「魔力操作Lv1」「火魔法Lv1」「水魔法Lv1」「土魔法Lv1」「治癒魔法Lv1」「空間魔法Lv1」「作成Lv1」「偽装Lv2」
《称号》
「召喚されし者」「勇者」「創造の使い手」「創造神の寵愛を受けし者」』
「は!?MPと器用度高くね?特にMP…それにユニークスキルめっちゃあるし…」
「あぁ、ユニークスキルスキルは「創造」で創った奴。鑑定された時は「偽装」で隠してたわけ。あ、後信用して見せたけど他の人には言わないでくれよ。」
「あ、あぁ…分かったよ。」
「取り敢えずこんな所かなぁ…」
「こっちももう情報はないなぁ…」
「じゃ、僕部屋に戻るわ。明日からお互い頑張ろうな…嫌だけど」
「ああ、頑張ろう。」