2 勇者召喚とか言うので呼ばれたようです。
書き溜めが無いので更新は割と不定期に近いです
(んん…ここは…)
漸が目を薄らと開けるとそこは見た事の無い場所だった。白い天井、硬くて冷たい床。
(そう言えば意識を失う前に教室の床が赤く光ってたなぁ…)
と、どうしてここに居るのかを思い出そうとしていた。その時、近くから声がした。
「おお!勇者召喚は成功だ…!」
「これで我らは救われる…」
「シュヴァラは安泰だ!」
「神に感謝を…」
(ん?今知らない単語が聞こえたな…勇者召喚…って異世界物の小説とかにあるあの勇者召喚か…?後我らは救われるって…そんな窮地に立たされてるのかね…勇者召喚だから…魔王とか…ないか。ないない。)
(次シュヴァラってなんだ…地名?人名?よく分からないな…これは後回し。で、神かぁ…。あ、じゃあここ神殿とか教会とかそっち系の建物かなぁ…)
と、色々考察(?)していると…
「ここは…?」
「っ!痛った…」
クラスメイトが続々と起き出していた
「おお、皆様起きましたか…」
と、全員起きた所で部屋にいる中で1番偉そうな老人が喋り出した
「まず勇者の方々に説明を…」
「ここはどこなんだよ!」
「勇者とか意味わかんない事言ってんじゃねーぞ!」
老人にクラスで良くふざけてる男子奥村 涼と涼の幼馴染の女子遠山 美佳が噛み付いた…勇気あるなぁ…。
「勇者様方は何も知らない…取り乱すのも仕方の無い事です。先ずは説明をするので聞いては貰えぬか?」
「…わかった。しっかり説明してくれ」
その老人の一言でしぶしぶ了承し、静かになった。
そして説明が始まった。纏めるとこんな感じか
・クラスごと勇者召喚した。取り敢えずここは異世界
・この世界は魔法やスキルがあり、魔物等もいる
・この世界では人族の他に色々な種族がいる。地精種、森精種、魔人族等
・人族は魔人族と戦っており今は劣勢。勝つ為に異世界から勇者を召喚した。
・勇者はスキルの中でも強力な物を覚えておりその力で人族を勝利に導いて欲しい。報酬は用意する。
・この国の名前はシュヴァラ。人族の国。
「こんな感じじゃ…何とも不甲斐ないが最早勇者様方に頼るしかないのだ…協力宜しく頼む」
と、部屋で1番偉そうな老人が頭を下げると周りにいた騎士のような人達も頭を下げた。
「勇者様方には個室を用意している…各自案内しよう。3時間後に騎士にそれぞれ迎えに行かせる。その騎士の案内で会議室に集まって頂きたい。その時質問も受け付けよう」
そして僕達はバラバラに個室に案内された