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12 城に戻った!…けどまた出て行くようです

忙しかったんです!許して下さい!お願いします!今週もう1話出したいなと思ってます(?)

「よし、着いた。あーでも勇者である事を証明出来る物がないから…時間掛かりそうだな。取り敢えず門の前の兵士の人に要件を伝えるか…」


冒険者ギルドから普通に早足くらいで移動したが割と早く着いた。10分掛かってるか、掛かってないかくらいか?


「あのー…」

「なんだ?」


高圧的に返事をしてくる。…とても面倒そうだ。


「えーと、王様か第一王女様か教皇様か1か月前くらいに召喚された勇者の誰かと合わせて頂けませんかね?」

「何!?なぜ1か月前に勇者が召喚されたと知っている!まさか暗殺者か!」

「ええ!?なんでそうなるの…違います!暗殺者じゃないです!召喚された中の1人ですー!」

「何?…名前は?」

「…漸」

「…付いてこい」


兵士はそう言って、門から右にある小屋のような所に入っていった。漸も着いていく。

小屋に入ると既視感のある内装…王都を囲む壁の門にあった取調室の様な場所と同じだった。強いて言えば奥に部屋がある事くらいか。


「王女様に連絡するからそこで待ってろ」


と、奥の部屋に入っていった。またか…と考えつつぼーっと待つ。


「お待たせしました、先程は失礼を致しました。申し訳ございません。えー、城に入るのはもう少しお待ち下さい。」

「あ、はい…」


電話終わって出てくるまで多分30分くらいかかった。長電話か!いやここだと普通なのかもしれないけど。

後急に敬語になられても気持ち悪い。さっきまで見下したようにしてたのにね。


「あ、因みにもう少しってどのくらいですかね?」

「…」

「あの?」

「…3時間くらいかと」


かなりの小声で聞き逃す所だった。


「3時間?」

「…はい」

「え、それ夜中じゃ?」

「はい…」

「まじですか…」



*********




「やっと入れる!」


3時間って言ってたのに4時間くらい掛かった。めっちゃ待ったわ。

で、入れる様になって早々王様に会って色々説明しなきゃ行けないらしい。面倒…で、会議室に行けばいいらしい。謁見の間見たいなやつじゃなくて良かったわ。






「━━で、無事生還したと…」

「はい。」

落ちたのはとべっち達が報告していた様で、その後を聞かれた。取り敢えずダンジョンが外に繋がっていた事は報告して、ダンジョンの事は言わずに、ただの洞窟に泊まったと報告した。

そんな感じに15分程質問に答えると、解放された。


「漸〜!」

「お!とべっち〜!」


部屋を出た途端愀が駆け足で近付いて来た。


「無事だったかぁ!あ、そうだ…今僕の部屋に皆集まってるから来てくれない?色々聞きたいし謝りたいんだ」

「ん?あー、別にいいのに。」

「いや…僕らのせいで漸は死にかけたんだし…良くないよ。」

「そっかー。」


止めきれなかった僕にも非があるからそんな気に病むことは無いのに…と漸は思っていて、気にして欲しくない為わざと明るく喋っていたが、愀の表情は暗かった。


「ま、今こうやって僕は生きてるんだし、な?気にするなって」


と話していると、愀の部屋に着いた。入ると、パーティメンバーの悠誠、直樹、涼の3人の他に、幼馴染の暁、悠誠の親友の巧実、後何故か特に何も無い舞が居た。


「あれぇ?ひらめとなおっきと涼が居るのは予想出来たけどわんことあっきーと柊季さんはなんでいるんですかねぇ…」

「そりゃ、一応友達だし…居ない方が良かったか?」

「いやまぁ嬉しいけどね?意外だったっていうか…」

「私一応幼馴染だからね。まいっちが居るのは私もよく分からんけど」

「えー、酷いですよ!私もクラスメイトの1人である漸君が死んだかもしれないってなって悲しんだのに!」

「…女子二人は軽いな。うん。」


凄く軽かった。明るくしようとしてくれてるのか素なのか…


「漸!すまん!俺が漸と直樹の忠告を聞かなかったせいで!」

「俺もごめん…止めきれなかった。」

「俺もすまん…浮かれてた…」

「さっきとべっちにも言ったけどこうやって今僕生きてるから大丈夫だよ!うん。この話終了ね」

「いや、だって俺のせいで…」

「終わりだって言ってるだろ」


謝ってるのは上から悠誠、直樹、涼だ。怒ってる風に静かめに言ったら黙った。そんなに怖いのかね…


「あ、そうだ。言っときたい事があるんだけどー…あー、どうしようかな…出来ればー…柊季さんにはせめて出て欲しいかな…。」

「えー、私だけ仲間外れですかー?」

「一番関係薄いですし。まぁ…どうしても気になったら後であっきーに聞いて下さい」

「もー…あっきー!後で教えてくださいね!」

「話しても良さそうなら教えるよ」


と、柊季は部屋を出て行く。


「…じゃあ、色々話すよ。城の人達に話さなかった所も。これは皆を信用してるから言うんだ、他言無用で頼むよ。けど、ないとは思うけどそれで命が狙われたりした場合は話してもいいよ。命を大事にしてね。」




(´ω`っ 8分後 )3




「━━って感じだよ。で、これから城を出て話に出た洞窟に戻ってダンジョンマスターになるつもり。」

「え、城を出てくの?」

「うん。あーそうだなぁ…連絡取れるようにしたいよなぁ。んー…そうだ。《創造》」

「ん?」

「…よし。とべっち、これ持っといて。」

「えっ!?」


と、創造で作った縦25cm、横8cm程の長方形の黒い物体を投げる。愀はちゃんと取ったようだ。


「絶対無くすなよ?」

「あ?あぁ…これ何?」

「携帯電話…のような物」

「ケータイのような物?」

「うん。それ、電気で動かないから。魔力込めれば行けるはず…ほらこうやって。」


と、もう一つ作って自分の分にする。それに魔力を込める。すると、画面が光り、文字が出てくる。


「試作品だからメールと電話、登録にメモしかないけどね。」

「十分じゃね?それ。」

「あ、登録しないと電話もメールも送れないから。メモくらいしか使えんよ。えーと…0000で登録出来ると思う」

そう言うと、愀は携帯のような物をポチポチと弄る。

「あ、登録出来たわ。因みに僕は?」

「愀は0001」

「りょーかい」

「えーと、ひらめ、なおっき、涼、わんこ、あっきーで5人分?かな?」


創造で他の5人の分も創る。


「ほい。全員ちゃんと持っておいてね。あと無くすなよ。他は…あー、あんまり他の人に見られないようにお願い。登録はしといてね。じゃ、そろそろ僕は出てくよ。じゃ。」


全員に渡し、それぞれの登録IDを伝えて部屋を出る。


「あ、柊季さん。話し終わったから。」

「あ、りょーかいですっ!どこ行くんですか?」

「ん?あー、部屋に戻るだけだよ。うん。」


(えーと…置いて来た荷物は…ないよな、確か。部屋にも特に置いてなかった気がするし…いざとなったらとべっちとかに取ってきてもらうか)


と、忘れ物がないか確認する。そして、もし何か忘れてたら電話かメールで取ってきてもらおうとしていた。


(あ、そうだ。えーと一応最後に城で外に出なくていいか聞こうかな…まだ会議室に居るかな?)

会議室に移動して、扉をノックする。


「誰だ?」

「あ、えーと、漸です」

「勇者様ですか、なんの御用でしょう?」

「えーと、やっぱり働かないなら出ていかなきゃですかね?」

「はい…そうなりますね。」

「了解です。では自分出て行きますね。1ヶ月程お世話になりました」

「え?」


返事を聞かずそのまま移動して、何事もなく外に出た。


「さて…「地図」にマッピングされてるしさっさとダンジョン行くかぁ…」

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