お出掛けしよう
あれから一年が経ち、私は8歳になった。
変化した事と言えば…お兄様達がシスコンで私に過保護になってしまったと言うことだろうか。
兄妹の仲は良くなったのはとても嬉しい事だった。いつも冷たくされてきたから。
でも、こんなに変わってしまうとは思わなかったの。多分、誰も思わないんじゃないだろうか。
あぁ、それともうひとつ。
ユーデル様ととても仲が良くなった。私の事を気にかけてくれるし、いつも紳士的な彼を見ているとたまに、『本当に私が婚約者で良かったのかな…』と思うことがあるが、それも顔に出ていたみたいですぐそれは否定されてしまった。
そして残念?な事に彼も私に過保護なのだ。
私がユーデル様に大切にしてもらっているんだと感じられて嬉しいけど…。
いや、私もユーデル様の事は好きだけど。
後は王妃様に呼ばれて、王宮で王妃と王女様とユーデル様と私でお茶会を何回かした。
そこで何故か王女になつかれてしまったのだが。
その王女の名前はリズロット·アルタリオンと言って、現在6歳だ。「お姉様と呼んでいいかしら」と可愛くねだられて、現在お姉様と呼ばれている。
一年前に、お父様と話してみれば仲良くなれるかな?と思っていたのだが未だ話せていない。話してはいるが業務的な内容ばかりだ。
一年の間に起きた出来事はこれくらいだろう。友達は出来なかった。
リズロット様と仲良くなったが友達と言っていいものか…。そう長々と考えに耽っていたらドアがノックされた。
「リア、用意は出来たか?」
ドアから出てきたのはリオスお兄様とリトスお兄様だった。用意ってなんだろう。
「今日は三人で王都にお出掛けに行くって朝言ったでしょ?」
私顔に出てました?知ってます。
私顔に出やすいよね。そしてリトスお兄様、明確な回答をありがとう。
そして私、どうして忘れていた…。今日の朝、あんなに楽しみにしていたのに。
私の頭は鳥頭に成り下がってしまったのだろうか。嗚呼、なんと言うことでしょう。
「忘れていたんだな、大丈夫だ。私達が用意しておいた。後は着替えるだけだ。」
お兄様ナイス!
若干過保護だが私は過保護が嫌では無いのだ。今まで何度もお兄様達の過保護に助けられてきた。
そして侍女さんプロデュース、可愛い町娘コーデをお兄様達から貰うと、お兄様達は一旦部屋からでてもらった。「手伝ってあげようか。」と言われたけど、流石にそれは遠慮した。
子供と言えどレディーなのです。と言うか前世の年をプラスしたら余裕でお兄様達より年上なのだ。
私はフレイリアだからそんなことは実際思っていないけど。前世の年齢なんて関係ないと思う。おっと、話が逸れた。
侍女さんプロデュース町娘コーデに着替えると、私は鏡で姿を見た。
そして思った。
町娘に白銀はいないんじゃないかな、と。
銀色二人に白銀一人。そんな家はウェルローゼ家しか無いと思う。
ウェルローゼ家は公爵だし、髪が銀色で有名だし。何故か家は銀色の髪色ばかり産まれてくるのだ。その中での白銀だから周りから陰で色々言われている。まぁ目がアメジストだから本当の娘なんだけど。
そんなことを考えながら部屋のドアを開けた。
「リア、可愛いな。とっても似合っているぞ。」
「可愛いよ、リア。」
お兄様二人に褒められて少しるんるんな私にリオスお兄様が私に花が沢山彫られている銀色のバレッタを渡してくれた。
「つけてごらん。」
そう言われたので髪につけてみた。
「鏡で見てきておいでよ。」
リトスお兄様がそう奨めてきたので鏡で見てみるとそこには茶髪になった私がいた。
「これはつけると髪が茶色に変わる、貴族がお忍びで使うようなものなんだ。」
リトスお兄様が説明してくれた。その他にも種類は色々あるらしい。
「これが私のつける物だ。」
リオスお兄様がそう言って何かを耳につけた。すると髪が茶色にかわった。同じくリトスお兄様も。
どうやらお兄様達はバレッタではなくイヤリングらしい。
「用意も済んだし、王都に行こうか。」
そして私達は家を出た。
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