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カココイ  作者: 猫
1/1

結ばれない恋愛の話

はじめまして、猫と申します。

こちらのサイトはじめてです。

過去の恋の話をつらつら書いていこうかなと思い、始めました。

マイペースにやっていきます。

1

高校生の時の話。

4月、前年度に引き続き同じクラスになった男の子がいた。

彼とはもともと話をすることもなく、ただ、今年も同じクラスになったうちの1人、としか思ってなかった。

そんな中早速最初の席替えで隣の席になったその男の子。

大人しくて、無口なイメージだった彼だけど、たまたま同じ趣味があって話し始めるととても楽しそうに話してくれた。

ある時彼と、その友達、わたしの友達と遊ぶことになった。

そこから、みんな仲良くなって、毎日帰りもその男女グループで一緒に帰るようになった。


ある日、文化祭の劇の配役を決めることになった。

わたしはどうでもよくて、司会をしていた委員にすべて任せていた。そしたらどうだ、物語の仲で恋仲になるような役になってしまい、相手役はその男の子。

2人とも任せっきりだったため文句も言えず。しぶしぶ引き受けた。

しかしやはり周りも年頃の高校生。もともと仲が良かったこともありみんなはいつも、ラブラブだとかなんだとかからかってきた。

わたしからしたら

「そんなことで友達としての距離を置かれたりしたらヤダな」

とかそんな感じだったから、

「んなわけないじゃん!もー...」とかそんな風に言ってかわしていた。

でもその反面彼とは委員会も一緒になるようクラスのノリで決められて個人的にLINEすることが多くなり、沢山話すようになっていっていた。

そして距離も近づいてきていたのだろう。彼はいつも帰り道、「お前はほんとチビだなぁー」といって私の頭を十数センチ上から見おろして、大きい手でポンポンというか、ミシミシというか、してきた。

私には兄や姉といった年上の兄弟がいないためそういうのは少し嬉しかったりもしたんだろう。


そのへんからきっと友達という域を超えてきていた。


劇も終わり、もうLINEもする内容もないと思っていた。彼と話すことが楽しくて、ずっとLINEは続いていた。

それにたまに2人で夜の2時まで電話したり、四月からは予想できないほどに仲良くなった。

ある日、彼とは恋愛の話をしていて、私は彼に好きな人がいるか聞いた。彼は


「んー、それは内緒。でも彼女ほしいなー笑」


と返してきた。

その時何を思ったかわたしは


「私でもいいならなりたいけどなー」


と送ってしまっていた。慌てて「なんてね?笑」と冗談めかしにしようと思い打っていると彼が


「お前がいいな。まじで。」


と来た。正直、信じられなくて、しばらくなにも考えられなかった。結局流れで付き合うことになった。でも彼は周りには内緒にしておこうと言っていた。私は言いたくてしかたがなかったけど、我慢した。

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