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やんでれさんのほしいもの♡  作者: 橘 莉桜
現実世界と境界線
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I Know

「さっぱり分かんない!なんでワタシ、マスターたちから離されなくちゃならない?ワタシ、こんなとこにいたくないネ。」


金髪碧眼、それをお団子頭にして、青いリボンで結んだ、姉妹の中でも身長もスタイルもピカイチ。

なにより、ワタシのマスターがとってもジーニアスだから、ワタシは完璧なヒロイン。

なのにWhy?

楽しく世界のことみて、a lot of peopleワタシとかかわってHAPPyになった。

なのに、Freeとられるなんて聞いてないヨ。


「アイネ…しかたないよ、俺たちここから出たら殺されるかもしれないって、先生言ってたんだし、黙ってここにいろって。」


「三月、Youは大人しくしていてokないタイプ思ってたヨ?Why?ここにStay?」


「okないタイプって…アイネ,近頃だんだん日本語おかしくなってるよ。俺だって正直、じっとしているのは苦手だけど、ここに残るのは…先生を信じているからだし。…少なくとも、一人じゃなくてアイネもいるしね。」


三月がsmile見せる。

三月は、ヒロインというよりヒーロー。

ショートカットにBoyみたいなカジュアルな服装がよく似合う。

マスターの中にはmeと三月の組み合わせを「ロミオとジュリエット」「ロミジュリ」とか「ミツアイ」なんて名付けている人もいる。meとしても、一番相性のいい子だと思っている。

三月は大切なパートナーネ!

…ここがお城で、とらわれたmeを助けに来たのが三月ならしっくりくる。

でも、事実は二人ともとらわれたまま。どこにもいけない。なにもかわらない。


「ナナのマスターがcrazyになった。ナナを壊した。ワタシ、信じたくない。自分の目で見たものしか信じない…。きっと驚かせて、なにかするparty!そうでしょ、三月!」


「そう…だといいね。」


「三月…cry…」


「あぁ悪い、雰囲気暗くしたな。」


そう言ってワタシの頭を撫でる三月…いつもなら聞き取ってくれていたはずなのに…ワタシは「暗い」なんて言ってない「cry」泣いてるのか聞いたの!

三月はワタシの次に頭が良いから、いつだって分かってくれてたのに、なんで分からないの…キーッてなる。


「三月、What's happen?」


「え…あぁ…ごめん、俺にもよくわからない。」


三月がクルリと髪の毛を指で巻くのを見た。

ワタシはなにも知らない。

けど…その癖は…知っている。

三月がウソをつくときの癖だって知っている。


I know…


…三月は全てを知っている。


「ズルイ!三月だけ、answer知ってる、よくない!ワタシも三月と同じがいい!」


「アイノ…確かに、俺は今回、アイノよりも良く知ってしまったことがあるけど…こんなことは知らない方がいい。」


「ワタシにsecret!?そんなのダメ!ワタシを誰だと思ってるネ!?」


「分かってくれ、アイノ…俺が話さないのはアイノのためなんだ。」


「言い訳、いらない!ワタシを仲間はずれにしないで!」


ワタシを…三月のパートナーからはずさないで。

本当はずっとイヤだった。三月がユーザーを相手にするのが。

三月がワタシの知らないことを、楽しそうに話すのがイヤね。

マスター、ジーニアス…so ワタシ、三月の記憶こっそり全部もらっていたネ。

なのに、三月、ワタシの知らないこと知っている…Why?

三月はワタシの三月ネ!

それが分からないやつは…それを邪魔するやつは…


「キエテシマエ」


「アイノ‼そんな…俺、そんなつもりじゃ…」


あれ?なんでこんなに…ワタシのvoice…こんなこと言う、why?

Can't stop


「キエテシマエ」


「アイノ…止めろ!」


「…キエ…テ…シマエ」


「…アイ…ノ…やめ…て…」


「キ…エ…ロ」


手が、三月がmeを止めようとしている手に、手を合わせようって伸ばしたはずの手が…三月の手を通り越して、その白い首筋に触った。


「アイノ…」


「ミツキ…」


逃げて!と言いたかったのに言えない。

体がなんにも言うことを効いてくれない、なんでネ!なんで、なんで?

こんなことをしたいわけじゃない!

ワタシはタダ三月と同じものを見て、知っていたかっただけネ。


「…die a slow death…」


「それは…No thank you…だな…」


「ミ…ミツキ…イヤネ!」


苦しそうに顔をゆがめる三月を、ゆがめさせている犯人のmeがカイホウシテアゲルコトガデキナイ!

指に自分のものじゃないみたいなpowerが集まってくる。

気持ち悪い…イヤだ、こんなの!


「本当に…ロミオとジュリエット…みたい…」


その言葉を最後にするすると三月から力が抜けていく。

meはそれに寄り添う…Why?

分からない。

I Know…meと三月の未来は悲劇…because

some of the items are broken


その中の一つが…meと三月だから

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