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消失
君の体を包み込んで
君の心を知りたいの
歌われない可哀想なメロディ
流れては、ぱっと。消えてゆく
冷たい雨の中、上手には話せない
私は今日も妄想を掲げて
愛されていないことなら知っているの
つまらない小説のセリフ一つ
「明日はまだ来ないらしいね」
愛想も尽きかけて、中にいる私も
空っぽ
ありふれた言葉しか言えなくて
苦しいよ、悲しいよ、寂しいよ
「月が私を包み込んで
くれたらどんなに幸せなのだろう」
言葉もない、あり方も知らない
何もわかんなくて、怖い怖いわ
世界の中で息をすること
それは痛いことだらけ
ゆっくりと咀嚼をして
飲み込んでしまいましょう
全部受け止めて、壊れてしまう
でもそれは愛せないからで
君の体を包み込んだら
私の心が消えたの
歌えるようになったメロディーもまた
掠れてゆく