やけ酒ならぬやけ炭酸
タイトルに似合わずシリアスです。
あなたを思うこの瞬間……
チリチリと言い表せぬ感情で心臓が痛む。笑顔がなくてはならない接客業のバイト。ここ最近ちゃんと笑えているのだろうか。無理やり集中して、お客さんが減って余裕が出てきたとき思い悩む。
そして考えすぎて吐きそうになりながら決めたこと。それは待ち合わせの場所で……タイムリミットまで待つ。
昼はきっと集中できないだろうけれど、小説を読んで。夜は24時間営業のお店で。
来てくれなくても恨むなんてしない、ただこれは私の自己満足。もう2度と会いに行かない、ちゃんと吹っ切れるから。だからこの行動だけは許してほしい。
バイト中なのにそんなことを考えていた。決心したら今までの気持ち悪さやどんよりとした重みが嘘のように取れた、もうなにがあっても大丈夫。自分の複雑な気持ちに一旦終止符を打つ。
「よし、更に気分転換しよう!」
帰り道お店に立ち寄り、大好きな炭酸を4本カゴに放り込んだ。そして私はくるりと方向転換をしてレジへ。お店から出てすぐフタを開け、口を付ける。
その後味は何故か異様に際立っており、シュワシュワとして甘かった……。
ふふふ! シリアスも書けるのです! このお気軽人間の作品如何だったでしょうか。
待っている人は主人公にとってどんな人だと貴方は想像しましたか?
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。