もしもシリーズ・1
もしもシリーズ……次があるのかは謎です。
~~~~うちの子達で‘もしも‘なバレンタイン~~~~~~~
<チョコ製作>
チョコを作るのはやっぱりランズゲルグとカッコンツェルとダルフェでしょう
「テンパリングは僕がするから、ランとダッ君はガナッシュを作って。ランはトリュフの仕上げもね。ラン、出来るかい?」
「おう! 任せとけっ」
「ダ……ダッ君?……なんであんたまで!?」
「うっせえよ、ダルフェ! 細かいことは気にすんな!」
「あれ? イヤだった? だってセレがダッ君って呼んであげると喜ぶって教えてくれたよ?」
「くっ……いつかあのすかした王子様フェイスを殴る!」
「はぁ? 無理にきまってんだろう!? ダルフェ、セレスティスに手ぇ出したらカイユに殺されんぞ」
「こら、作業中お喋りはダメ! ほら、さっさとこの三角巾とマスクしなさい」
<包装>
カイユ指揮の元、りこ他。
「トリィ様、リボンを全てこの長さで切っておいてください。ヒンデリン、小箱と包装紙の数が足りてるかもう一度チェックして!」
「はい、カイユ」
「カイユ。手提げがまだ届いていないがどうする? オフ達が担当だったんだが……昨夜、遅くまで遊んでたようだから寝坊したのかもな」
「……ヒン。明日のオフ達の稽古、私と担当変わってちょうだい。ジリギエ! 取りに行ってきて」
「ぎゅぎゅ、かか!」
<発送>
セレスティスに一覧表を渡されるハク。
「なんなのだ、これは?」
「<監視者>殿は転移の術式が使えるからね。宅急便業者使うとお金かかっちゃうでしょう? 節約って言葉知ってる? 知らないか、あなた『貢がせ記録世界一男』だもんね♪」
死にたがりのセレスティスには怖いものなど無い。
でも、相手が悪かった。
「はて? 我は貢がれたことなど無いぞ?」
「………」
天然には嫌味が通じなかった。