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ちょっと未来のお姉ちゃんと弟
「姉様、きいてもいい?」
「なあに?」
「ジリ、ずっと疑問だったんだけど……あのおっさんのどこ良かったの? 見た目だってある意味最悪だし、自己中で我侭だし。それに……おっさん、実はけっこうお馬鹿でしょ?」
「お、お馬鹿!? ジリ君って、ハクちゃんにきついよね(汗)」
「当たり前でしょう!? 僕がおっさんにどんだけ迷惑かけられてるか、姉様だって知ってるでしょ?僕、絶対あのおっさんみたいな大人にはならないもん! ねぇ、僕の質問の答えは?」
「りこ、我も知りたい。……幼生。貴様、我のりこに2ミテ以上近づきおったな」
「げっ! おっさん!?」
「あ! お帰りなさいハクちゃ……きゃぁあ~っ!! ジリ君、大丈夫!?」
「痛~い! おっさん、いたいけなジリにげんこしないでっ、この鬼畜! それにジリはもう幼生体じゃないしっ! おわっ、ちょっと、頭掴んで持ち上げないでよ! ジリに触らないでっ、おっさんのお馬鹿がうつっちゃうじゃないかっ~! うわぁああ~んっ姉様、助けて~っ!!」
姉と弟と。
大人気ない婿殿の、平和(?)な午後のひとこま。