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おみやげ?

「……何か文句あります?」


 金の目が俺を見ていた。


 まだ完全についていない手足を固定している仰々しい器具でもなく。

 松葉杖がなければ一歩も前へ進めない、<赤の竜騎士>としてかなり情けない姿でもなく。


 頭部を、見ていた。


 ん?

 髪を見てるのか?


「減った」

「へっ……減ったぁ?!」


 減った?

 相変わらずだな、この人。

 言葉が足りないというか、使い方がいまいちというか。


「減ったんじゃなくて。切ったんです」


 髪が減ったなんて、人聞きが悪い。

 まるで俺が禿げちまったみたいな表現はやめてくれ。


「……土産が減った」

「土産?」


 意味が解らず、聞き返した。

 白い竜は金塊をくりぬき、はめ込んだような目玉をゆっくりと上下に動かした。


「赤の、赤だ。青の」

「意味不明ですよ、ヴェルヴァイド」


*ダルフェが赤の大陸に来て、数週間後のお話です。

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