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朝食風景・王様と大臣編
「なぁ、ゼイデ」
「なんでしょう、国王陛下」
「再婚しないのか? ミー・メイはもう大人だ。父親が新しい妻を迎えても、すねたりせぬだろう」
「……お言葉ですが、陛下。ミー・メイは新しい妻を迎えるべきだと、常々言ってくれております」
「ん~、そうなのか? ゼイデ、これ開けてくれ。ジャムの蓋が開かん」
「瓶ごと食べるなど、私がいる時だけにしてください……どうぞ、お使いください。今日も苺ジャムですか。昔から好きですね」
「あぁ、ジャムは苺にかぎる。ゼイデ、今宵も添い寝してくれるか? 最近恐ろしい夢ばかりで、とても一人では寝れぬ」
「…………今夜は王妃様とお過ごしいただきたく……」
「嫌だ。王妃は武人ではないので“怖いもの”が出た時、役に立たん。ゼイデ、お前の寝巻きを新調してやったのぞ!? 喜べ、余とおそろいだ!」
「……俺が再婚できねぇのは、てめぇのせいだっ! このボケがっ!!」
国王陛下の幼馴染であるゼイデ・ガロ・フイ。
彼が再婚できる日は、きっと来ない……。
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