表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/38

セレスティスとバイロイト

*HPの拍手小話を移動したものです。

バイロイトが、ついにつがいを見つけた。


相手はなんと、成竜になったばかりの……どうみても少女な雌だった。

 

バイロイトは街で見かけた彼女にその場で即求婚し、一ヶ月かけて妊娠させた。


蜜月期が終わり、元の穏やかな『普通の雄』に戻ったバイロイトに訊いてみた。



「ねぇ、バイロイト。質問があるんだけど」


「なんだい?」


「前に言ってた‘好み’って、カモフラージュ?」


にっこり笑って、バイロイトは答えた。


「……それを君に言われたくないです。王子様」


特に、笑うと目元が似ていると思う。


年を重ね、バイロイトはあの人に似てきた。


「うん、そう。僕は“王子様”なんだ」


今の僕は“王子様”であり、夫であり父親でもある。


だから、大丈夫。

笑顔で、言える。

 

「おめでとう、お兄」


あなたに。

心からの、祝福を。


 


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ