0008 テスト合わせ
「第二次世界大戦はイタリアは勝ちましたか?」
「負けたが正解だな。」
「中間テスト良い点だと良いよね。」
何回もタイムループしているロクにとっては、まずまずの記憶力である。
「じゃあ、カッコが底辺20センチの時、斜めの線の長さを………。」
「……底辺って、何だ?」
ジュナは気を失なった。
「じゃあ、ありあけの、の季節は?!」
「え?あ、あり、ああけ?」
ジュナは固まった。
「ノート見せて。」
ノートを渡した。
「こんなに緻密にノートに書いて、よくこんなに変な回答するわね?!」
「自分でも努力してる。」
「それで?!何で100点満点中、9点しか出せないのよ!」
「………。」
「テスト用紙で紙飛行機おるなあああ!!」
「ベランダにきてくれ。」
二人でそそくさマンションのベランダへ。
ロクが紙飛行機を投げたのは、三分後だった。
左の軌道を進んでいた紙飛行機は、急に突風にあおられ、右に進路を変えた。
そのまま、右折していくと、ロクの手に戻った。
「すごい、どうやってやったの?」
「さあな。コーヒーいれてくれ。」
ロクはベランダから部屋に入り、手にあった紙飛行機の端を見た。
「100点ねえ………。」
ジュナは、
絶対記憶能力、暗算能力、身体能力、敏捷性、適応能力、全てを兼ね備えている天才だった。
絶対国際が絡んでいた。ロクは思った。
また魔王が来るだろう。人類は衰退を覚えた。




