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0005 3

「そういえば、学校ってなにすればいいんだ?」

「勉強する所だよ。」

参考書を開くと、パラパラめくりだした。

「ふーん。」


「黒花さん、答えて。」

「………読めないんですけど、このイタリア語でパエリアの店って書いてある横に何書いてあるんですか?」

「えと、3のことですか?」

「さん?」

「ロクくんは、イタリアに住んでまして、色々と事情があって。」

ジュナが答えた。

「本当にイタリア語は合ってるわね。3の解釈?難しいことを考えるわね。」

「そうなんです。ロクは哲学が趣味でして。」


「どうなってるの?!あなた!3が読めないなんて!どういう教育してるの?!前の親御さんは!だから、たらい回しにされるのよ!」

「たらい回し?」

ジュナはイライラしだした。

「こんな顔がいいだけの遊び人、私は念願叶って一人暮ししようとしたのに、何でこんな問題児抱えなきゃいけないんですか?だいたい、私中学生なのに、男子と同居なんて……。」

「今聞いたけど、ロクくんと同居してるの?」

「うそ!妄想じゃない?エロゲのやりすぎとか。」

足で顔の左をダンッ!と蹴飛ばされて、壁から上履きの匂いがジュナはした。

「私はファンクラブすべてんの。ファンクラブにも入ってないあんたなんか、どうでもいいのに、抜け駆けするなら、殺すよ。」

「………。」

ジュナは動かない。

足をトンと手でどかした。

「ウチの親戚にやっかみは止めてくれる?」

ロクがひきつった。

「後パンツ丸見え。」

「え?ロク様、いたの?」

「だから、パンツ丸見え。隠して。」

「あ!た、大変失礼しました。」

ファンクラブの子は一目散に逃げ出した。


その後、なにかの入れ換えでロクはジュナとおしゃべりを学校ではしなくなった。


自宅にて。

「ジュナ、アップルパイ焼けた。」

「何で3が分からないのに、アップルパイ完璧に焼けるのよ……。」

「ジュナ、何切れ食べる?」

「三切れ。」

「分かった。」

「おいおいおいおい。3分かってるでしょ!」

本当に三つ持ってきた。

「すまない。ここでは魔王被害がなかったので、ここの言語は最近覚えたんだ。」

「魔王?」

「何でもない、ティータイムにしよう。紅茶を入れる。」

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