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Episode:実験結果(スキル確定?)

夕刻、佐我県の山中。

御神は大きくため息をつき、ノートパソコンを閉じながら、みんなに伝えた。


「パソコンでネ甲博士を調べたけど、佐我ではヒットしないですね、役所にもいったけど該当なしでした。」


成神はそんな御神をねぎらうかのように「そっか、佐我で4日滞在し、新聞社とか大学とか警察、役所も回ったけど成果はなしか。」と同じようにため息をついた。


そんな二人に神原はいいこともあると言わんばかりに話を切り替えた。

「でもさ、私たちの能力、少しわかってきたじゃない。計り知れないのは成神さんと榊さんね。」


その話に乗じ成神は成果の確認を始めた。


「じゃぁ、みんなのこれまでに分かった確定能力を聞こうか・・まず、私から、①一度触れた人とは念話はできる、触れなくても見えていれば話せる、でも今回みんなとつながったのは謎です、波長が合えばかもだけど、そこはまだ謎、②命令もできる、近づけば近づくほど確実性は上がる、③自分の脳に話しかけると、この世の常識では測れない知識が見える、なぜかはわからない。あっ、あと念話の切り方もわかったよ。じゃっ、神原さん」


「私の能力は単純、①見えるところと一度行ったところへ瞬間移動できる、②そして私の体に触れているものも全て移動する。」


不思議そうに榊が訪ねた「おい、じゃぁ地面も移動するのか?」


「なぜか、地面は動かない、たぶん足の裏には、その力が働かないみたい、手に持った土は移動したけど、はだしで飛んでも足の裏の土は移動しなかったから、以上。」


「御神の千里眼は、どうよ。」他人の能力に興味のある榊は続けて尋ねた。


「はい、私のも単純です、①見る方向にどこまでも望遠できる、②途中で止めて拡大できる、③見える距離は今のところ分からないんです、成神さん」


「わからないって、どういうこと?」


「一度、月を見ようとしたら、目がシバシバしたから怖くてやめたの、それで試しに海の中をみたら、海の中で目を開けている感じがしたわ、でもゴーグルをかけると平気だったの、つまりどこまでも見ようとすると、環境に耐えられるそれなりに目を守るゴーグルが必要ということ。もちろん地上なら問題ないと思うけど。」


「俺のは、①体全体は身体強化だぜ、それから②右手はなんでも、ちぎり取る事ができる、なんでもできるが、硬いものは手が傷つくことがあるな、それをイメージ通りに形づける事ができるみたいだ、③そして左手は分子レベルというか、原子かどうかわからないが、触ったものをそのレベルに分解することができる。とまぁこんな感じだ。」


「なにそれ、リサイクルマンみたい。」と神原が突っ込んだ。


成神は何とか理解しようと榊に尋ねた「どうしてわかったのですか?どのレベルまで分解できるですか?」


「さぁな、そこまではまだだ、こないだペットボトルのキャップに触れたら、3つの液体に別れた、一つは間違いないガソリンみたいな匂いがしたよ、成分まではわからないが・・それとよ、成神さんよ、”脳に話しかけると、常識では測れない知識が見える”ってなに?」


「そう、私も聞こうと思った。」


「私も興味が湧きました、どんなものなんですか?」


「これは、まだわからない、元素記号のようなもかも、なにかの設計図かも、言語表かもしれない、ただ何かに集中するとそういうのが見えてくる、そしてそれを右手が勝手に書こうとするんだ、イメージするものによって毎回違う情報が出てくるんだ。」


神原は成神と榊の力がまだ確定していないことを確認するように話した。


「面倒だからみんな呼び捨てでいいよね、・・ということは成神と榊はまだ解明できていないスキルがあるという事ね」


成神は神原の”呼び捨て案”に賛同して、続けて話をした。


「そう、じゃ呼び捨てで、御神さんと榊はなにか身を守るものが必要ってことですね」


「なら、私もでしょう、見えているところに跳べるんだからね、月は見えてるでしょ、宇宙服でもないと死んじゃうわよ」


まとめるように御神は、「そして、それを作る知識は、もしかして成神の頭の中ってことね」と成神に憧れの目を向けた。


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