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Episode:念話その2(テレパス・御神望/榊剛士)

成神は、いつまで続けられるかわからない、頭での会話を、途切れる前にとすぐに次を探す。


「次は、この苦しそうなこの感情に集中して・・聞こえますか?私は成神つなぐ・・なぜだか直接あなたの感情?脳かな・・に話しかけることができるみたい・・どう、聞こえる?怖がらないで、頭の中で答えてみて。」


こう言うとすぐに苦しそうな声で返事が帰ってきた。


「はっハ イ、御神・・御神望です。いま、めまいがすごくて立っていられなくて・・」


苦しむ様子の御神に成神は容態を確認した。


「大丈夫ですか、救急車呼ぼうか、場所は・・」


「だっ大丈夫、びっくりして動揺してて、・・落ち着いてきました。」


「そう、御神さん、無理に動かないで・・どこにいるの」


「常舐市・・愛屋県の」


「愛屋県か・・あっそうだ、この通信?会話かな、何時までできるかわからないから良かったら携帯番号教えてもらえますか?」


症状が落ち着いてきた御神は、間違わないように自分の携帯を見ながら成神に伝えた。


「ええ、ハイ 0・・・・」


成神は神原の状況を思い出し、御神にワン切りでかけると話した。


「なぜ、ワン切りなんですか?」と御神が不思議そうに尋ねると成神は神原とのやり取りを説明した。


「あなたに話す前に、もう一人別の人永崎の・・初めてこんな感じで話をした人に電話したら脳の声と電話の声で頭痛がして・・」と言いながら電話をかけた。


「どう?着信した?」


御神の持つ携帯が鳴った「ハイ、来ました。」


そして、成神はこれからのことを御神の意識へゆっくり、丁寧に伝えた。


「じゃぁ、永崎の人と会うことができたら、次に御神さんにもお会いできますか、話をしたい、私もどうなっているのか、何が起きているのか知りたいのです。なにか共通するものがわかるかもしれないから。」


「だったら、私も永崎にいってもいいですか?じっと待っているよりも・・」


「御神さん、無理しないで」


「平気です、落ち着いたら支度して向かいます、永崎についたら連絡します。明日からやることもないので・・」


「そっそう、私は飛行機でこれから向かおうと思っています。落ち着いたら、御神さんも永崎に向かってください・・くれぐれも無理しないでね。では、あと一人と連絡を取ってみるので、また。この弱い感じは御神さん・・と。」というと成神は、また、つながったこの感情を御神望として記憶した。


「最後はこの人、熱い人って感じだな、あーえー聞こえますか、熱い人・・私は成神つなぐあなたの脳に直接話しかけてます。」


「なんだ、誰だ、どーなってんだ・・脳に直接?・・ってことはあれか、念話ってやつか」


「なんか理解が早くて助かるよ、私はいきなりこんなことができるようになって、混乱してるっていうのに。」


「ハハッ、なっちまったもんは、しゃぁねぇーや、おれは榊剛士だ。」


成神はすぐに、榊の状況を確認した「あなたには、どんなことが・・」


榊は不思議そうにつぶやいた、「なんつーか、拳で触れたものがグニャリと・・よくはわからん、さっき会社で殴った時はグニャリとならなかったのによ!」


「榊さん・・なんの話?」


榊は悪いこと隠すように成神に「いやー、なんでもないっス、なんでもない。」とごまかした。


成神は状況が呑み込めないまま榊の言ったことを繰り返した


「触れたものがグニャリなんですね。榊さんは、いまどちらに?」


「神奈山県の横海だ、あんた・・成神さんは?」


「万葉県だけど、今いるのは東都で会社を出て、永崎へ移動中。」


「ほぅ、永崎へ・・出張かなにかか?ちゃんぽん麺食いたくなってきた。」


「くすくすっ。」


「えっ、笑い・・、イエイエ、永崎にも同じ人がいて困っているみたいで、その人と会って話をしようと・・空港に向かっているところ。」


「よし、わかった。俺も永崎に行くぞ成神さんよ、飛行機は、何便だ。」


「あーっと、えーっと、一緒に乗った飛行機がグニャリで墜落って、冗談じゃないから別々に。」


「フッフ。」


「フッフってなんだよ成神さんよ、確かに正直どうなるかわかんねぇけど、笑うこたぁねーだろう。」


「笑ってないですよ、私はてっきり榊さんが笑ったのかと。」


「じゃぁ、誰だよ、笑ってやがんのはよー。」


「すいません、私です、永崎の神原翔子です。」


おどろいた成神は心の中でつぶやいた「まだ繋がってたのか・・」


「そうみたいです、はじめまして、榊さん。」


「おーっ、なんかグループ通信か、はじめましてだなっ。」


「榊さんには、番号聞かないのですか?成神さん・・あっ御神、御神望です。皆さんはじめまして・・。」


「勢いにあてられて、ついうっかり、そっちともまだ、切れてなかったの?」


さらに成神は心の中でつぶやいた「どうしよう、「うんこしたい」とか・・いろいろ心の声までもれたら」


「成神さんよー、うんこ、聞こえてルぞー、早く何とかしろ、心の声までダダ漏れダ。」


「そう、みんなとまだ繫がっていたんですねぇー・・ 心の声も ・・・  ・・・どうしたら切れるんでしょうか?」


「知るかよそんなもん、寝りゃ切れるだろうさ、っとその前に、俺の携帯はと、0・・」


「じゃぁ、みんな永崎で!私は、飛行機に乗ったら寝るので、これからは携帯で、みんなの番号共有しておきます。私、成神つなぐは0・・、神原さんは0・・、御神さん0・・、榊さん0・・ね!。」


「はーい、ハイ、ホーイ。」


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