やはりそのオチですか
「さてと、……レオ、お手柄だなあ」
槍を片手に学園長がご機嫌状態のレオ君の側にやってくると、レオ君は不思議な踊りをぴたっとやめて、学園長のズボンの端を引っ張ると、学園長は腰をかがめレオ君の頭をなでる。
さっきの学園長の攻撃を見て興奮冷めやらないレオ君は、褒められて嬉しかったのか、学園長の手が離れた途端、学園長の周囲を駆け回った。
「お、おい、レオ、危ないぞ。
うん、さすが魔族の子だ。魔力の量も全然減っていないようだな」
「あーい、だいじょうぶでしゅー」
「そうか」
「あーい。
さっしゅが、レオおじしゃん!
つおいっ!
キラキラのしゃんぼんの槍がドーン!!
わりゅいやちゅ、やっちゅけた!」
目をキラキラ輝かせてm無邪気に学園長に賞賛を送るレオ君だったが、学園長はなぜか眉間に深い皺を寄せ、渋―い表情を浮かべて槍を側にいた騎士に渡し、駆け回るレオ君の動きを止めてしゃがんだ。
「……レオ、前にも言わなかったか?」
「うにゅ?」
何のことか分からないレオ君はこてんと首を傾げる。
「忘れたのか?
俺は「レオおにいさん」だ」
「レオおにーしゃん……」
数秒の沈黙の後、レオ君が両手を口に当てて「やっちまった」とばかりに顔色を変えて、学園長の許から去ろうとくるりと180度方向転換をした。
「レオ、お仕置きだな」
「うみゅー、しゃっきのは無しでしゅ」
とてとてと逃げ去ろうとするレオ君を捕まえようとしゃがんだまま腕を伸ばす学園長だったが、その背に白い巨体が容赦なく乗った。
「うぐっ。
シャ、シャール、お前……」
「何を戯れておるのだ?
レオから見たらおぬしはじいさんかおじさんだろうが。
それよりも外だ。
あれは我も学園長でも何ともならん」
「え?」
大広間の怪物は退治されたが、確かに窓の外からは「進ませるなー」とか「こっちだ、救護班っ」という怒声が風に乗って聞こえてくる。
「そんなにつおい?」
「……外に居るのは「憤怒の眠り箱」から目覚めた魔族だ。
開けた時に王宮が吹っ飛ばなかったと思えば、中にいた奴はそれほど強くはないと思うが、あの魔族の怒りを収めようにも、眠り箱が近くにある以上、俺達では下手に近づけん」
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