どうやら転生したらしい。
「……動ける?」
なぜまだ動けるのだ……?ワシは確かに死んだはず……?それにここはどこだ?洞窟の中か?ワシになのが起こっている……
「ともかく一度外にぃ!?」
バランスが取れん!えぇいどうなっておる……ん?ワシの体はここまで小さかったか?それに腕も細い……いやこれは元からじゃな、そして背丈も下がっておらんか?んん?鏡とか無いのか?水とか……あぁ魔法があったか。
「出ろ水」
出た。やはり魔法も使えるようじゃな。さーて見た目は……若返っておる!?ん!?なぜ若返るのじゃ!?まさかこれは昔本に書いてあった転生という奴ではないか?!……これが二度目の人生という事なのか……?
「……」
しかし今のままでは何も出来ん。もっと強くならなければワシの守りたい者は守れん。……修行じゃ!幸いワシには時間がある、水もあり食料も……食料は最悪必要ないか、水があれば大体どうにかなる。……ひたすらワシはここで修行を行う!
「……ゼイ。見ていてくれ、ワシは強くなってみせるぞ……!」
まず何をするかじゃな……前は賢者呼ばわりされとったが言い方は悪いが……賢者そんな強くないんじゃよな……確かに魔法を使い分けるという事が出来るのは凄いのじゃが……火力がまるでない。なので一応使うことは無いと考えていたアレの修行をするとしよう。
「指に魔力をこめ……撃つ!」
まるで威力がないな。だが最初から上手くいく訳がない、魔力が尽きるまで何度でも撃つ!
~一時間後~
「これで最後か……」
今の一発で魔力が尽きた。結局一度も壁に傷が付かない程じゃったからなぁ……さて、次はこの体を鍛えるとしよう。確か腕と足を地面につけ腹を浮かせる……あぁこれ結構効くじゃろうなぁ!既に腹が痛い!じゃが止める気は一切ない!
「ここで体力が尽きるまでじゃ!」
絶対に強くなる!もう二度と誰にもワシの大切な人は……殺させん!