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5日目の日記

作者: N(えぬ)

 ある日、一人の青年は日記を付けようと思い立った。なにか強い欲求がわいたわけでは無い。本当に、ふと思い立ったというだけだった。彼はその日からスマートフォンでアプリを使い、日記を付けることにした。


 1日目には、日記を付ける意気込みをいろいろ書いた。今まで日記を付けたことは無いとか、三日坊主で終わらないようにとも書いた。


 2日目には、会社での出来事や友人と話した内容なんかを書いた。彼女と翌日、食事をする約束をしたと書いた。


 3日目。彼女との食事の約束が仕事の都合で行けなくなったと書いた。彼女は怒っていたとも書いた。そんなわけで仕事の愚痴も書いた。


 4日目には、三日坊主で終わらず、4日目に突入したと書いた。誰でも無い、自分だけの喜びを書き、よくやったと褒めたりもした。そして、彼女は、食事のキャンセルをまだ怒っていると書いた。


 5日目。

『いつもの日常。特に変わったことは無かった』と1行だけ書いた。


 彼は、それ以来日記を書いていない。

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