表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/242

依頼を受けよう

 スカイは、結局夜になっても戻らなかった。

「明日も戻らなかったら迎えに行くから大丈夫。スカイの事は任せて学校行ってらっしゃい」

「僕も反省してる。言い過ぎた」

「うん。スカイも少し一人になりたかっただけだと思うし、朝いちで学校に戻るよ」

 どっちの気持ちも分かるから、変に味方出来ない。

 今はスカイも放っておいて欲しいと思うしね。


 次の日の朝早くにスカイは戻ってきた。たくさんもふもふしてあげて、無事を喜んであげる。

(マナ、ごめんなさい)

 そう遠くには行ってないみたいだったけど、もしかして鳥目だったから?

(スカイが無事ならそれでいいよ)

 もうすぐ一の鐘が鳴る。行かないと。

(またね、スカイ)


 今日は、実際に行われている依頼を受ける事が課題だ。

 腕に自信のない子達はお手伝い依頼を受けている。

 は、いいけど子供に屋根の修理依頼は危険じゃないのだろうか?

 薬草採取もあるけど、中にはダミー依頼も混じっている。今の季節には生えていない薬草もある。

 私達が受けたのは、オーク肉の採取二匹分。一応荷車の貸し出しはあるけど、一匹だけで100キロ近いんだから、きついと思う。あとは先生捕まえて持って行ってもらうか。

 他の子は他のパーティーを手伝ったらだめだけど、クラス長と副長、それと私は手出しオッケー。むしろ積極的にしてくれと頼まれた。


「マナ、うちらだけでオークに挑戦してええか?」

「あたし達はむしろマナに頼ってはだめだと思うんだ」

「収納庫は頼むけど、私達にやらせて?」

 確かに去年よりは三人の実力も上がっていると思うけど、不安だな。

「分かった。命の危険がない限りは手を出さないよ」

 

 五匹程の集団だったので、三匹の首を落として収納庫にしまい、後を任せる。

 鷹の目を使って他のパーティーを見る。コボルト…確か三匹だったな。二匹多い。サクッと狩って数を減らす。

 あ!ポーラが危ない!

「アルト!こっちお願い」

 落とし穴を作ってバランスを崩させる。大丈夫。かすり傷だ。

 マレサも魔法を使っているけど、全く当たらない。

 危ないのでマジックキャンセルして、魔物を見て打つように言った。


「マナのパーティーは大丈夫なの?」

「大丈夫。トム、自分の所が終わったら、向こうのパーティーお願い」

 私も戦うつもりだったから、きついの受けちゃったんだよね。

 ポーラが牽制して、ジーナとソーニャで戦っている。

 ちっ、グリーンバイパーとか呼んでないから。


 他のパーティーの方に行こうとしてたので、走り寄って短剣で首をはねた。


 牽制が、間に合わない!

 マナは咄嗟に麻痺の魔法を使ってオークの動きを止める。気がついたソーニャが、槍で突いた。もう一匹を狩ったジーナが、袈裟がけに切るけど、浅い。

 ポーラが魔法でとどめを刺した。

 

 他のパーティーは片付いたので、オークを回収しに行く。

「結局手伝ってもらってしまったな」

 ピュアとキュアで治療して、首を振る。

「私は麻痺の魔法しか使ってないよ。みんな強くなったよ」

 一年前とは見違えるようだ。

 血の匂いに釣られてもう一匹来たけど、頸動脈を切ってさっと収納庫に仕舞った。


 討伐依頼の方は怪我をしても私が治してしまったけど、屋根の修理依頼の子が脚立から落ちて捻挫した。

 因みにダミー依頼の子達は、事前準備が足りないと、怒られた。

 普通に薬草採取依頼を受けていれば生えていない事なんてすぐ分かるのに。


 私は、収納庫から何も考えないでオークを出して失敗した。

 出した途端に血が噴き出して、そこら中に、勿論自分にもかかってしまった。

 範囲指定でクリーンをかけた。


 グリーンバイパーを出したら先生が欲しがってたけど、どうしようかな?

 ギルドの方でも欲しがっていたので半分こにしてオークとまとめて売った。


 血抜きは急いでいてもやろう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ