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ルードの従魔化

 ルードのいきなりの提案に、目をぱちくりさせる。

「ドラゴンは、神の代行者なんじゃないの?それが人族に使われるとか、いいの?」

「母様と相談してきた。君と神との関係は分からないけど、気にかけられている事は事実だし、マナを側で助ける事が、ひいては世界の為になるんじゃないかと」

「いや、本当に私は只の転生者だよ?ご大層な目的もないし、こんな突発的な事態がなければずっと引き篭もっていたような子だよ?」

「他の竜の反発も予想して、次のインペリアルドラゴンを生み出す事も視野に入れている」


「あのさ、世界の為とかそういうんじゃなくて、ルードとしてはどうなの?プライドとか、他にやりたい事とかないの?」

「君を見極める目的もあって護衛をしてたけど、楽しかったんだ。スカイとは、本当に信頼しあっているみたいで、羨ましかった。あと数週間もあれば魔の森に着く。そうしたらマナとの繋がりが消えると思ったら、急に怖くなって」

「離れても、お友達には変わりないよ?」

「従魔であれば、離れても存在を感じられるし、今は、いや…ずっと離れたくない」

 ルードにどんな心境の変化があったのか分からないけど、本気なのは分かる。前世で虐められていた私からは考えられないほどの事だ。


「嬉しいよ。ルード…なら、ずっと一緒にいよう?」

「ありがとう、マナ」


 ルード (55) マナの従魔

 

 インペリアルドラゴン 


 レベル 92


 スキル

 属性魔法 聖魔法 時空魔法 聖なる癒し

 自動回復 結界 守護 人化 念話 翼斬

 状態異常無効 ホーリーブレス 噛み砕き

 インパクトキック 魔眼 気配隠蔽 偽装 

 索敵 投擲 身体強化 解体 物理耐性 

 必中 立体機動 縮地 空歩 瞬間回避 

 長剣術 体術 威圧 直感 高速飛翔

 爪斬撃 透明化 並列思考


 サマルトの祝福


 うん。確かにルビー母さん敵わないかも知れないね。


(ピエッ?!ドラゴンが従魔になったら…僕は要らない子?)

(そんな事ないよ。スカイも大好きだよ)

(僕は?)

(ルードも大好き!)

 従魔っていうのは、従えるんじゃなくて、きっと家族になるって事なんだね。

 ここにルビー母さんもいれば完璧なのにな。


 対岸の街には敢えて寄らず、直線距離が近いのでまっすぐ進む事にした。

 この辺から魔素が濃くなってくる。雑魚魔物の中に上位種が混じってくる。

 あまりにも小さな魔石はさすがに付与にも使えないので、捨て置く。

 ルードも積極的に戦ってくれるので、草原を走りながら進む。

 ルードによると、人の姿だとスキルの殆どが封印された状態になってしまうけど、レベルも高いし充分だと思う。

 落ち着いたら、ルードに戦い方も習いたい。

 

 今日はミノタウロスの牛丼だ。こら、スカイ、玉ねぎを残しちゃいけません!

 従魔になる前は生肉ばかりだったルードも、私の作ったご飯を食べるようになった。さすがにルードの食欲は満たしてあげられないので、生肉も食べている。

 米を作る量を増やした方がいいかな…。


 マップで見ると、魔の森はかなり広大な範囲のようだ。

(マナ!聞こえる?)

(ルビー母さん!良かった。やっと念話が通じた!)

(無事?どこも悪い所はない?)

(何ともないよ!あのね、従魔が一人増えたの。パスが繋がっているの、分かる?)

(ええ、とても強い力を感じるわね)

(インペリアルドラゴンのルードだよ。仲良くしてね!)

(!インペリアルドラゴンて…何があったの?マナを攫ったのも、普通のドラゴンじゃなくて?)

(うん。ルードのお母さんだね。でも悪いドラゴンじゃないから大丈夫!詳しくは家に戻ってからね)

 森のどの辺かとか、道は全く分からないけど、というより道もないけど、ルビー母さんを感じられるので、方角は分かる。


 もうすぐ、もうすぐ会える!


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