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設計図と息抜き

 ルードが威圧を発した。

「な、何!…何もいないのに」

 もう、勝手に!なら私もやる!

 ユキも威圧を使ってくるけど、ユキの威圧はまだ覚えたてだから、効いていないだろうな。

 それでも方々から威圧を浴びたら不気味に思うかも。


「な、何なんだ!気配もないのに」

「まさか…島の呪い?」

「我々が鳥共を追い出した訳ではない!我々が来た時には既にいなかった!」

「鳥人族がどこに行ったかの情報もありませんし…やはり性急過ぎたのでは?」

「なら、お前が教皇様にそう進言すればいい。我々を巻き込むな」

「隊長…そんな」

「とにかく我々は指示に従うだけだ。結界碑を手に入れられなかったのは、錬金術師達が無能だっただけだ。我々のせいではない。もう夜も更けた。明日に備えて休むように」


 ルードが威圧を切ったので、私達もやめた。

 っと。最後に威圧を切った私の場所に剣が振り下ろされた。

 でもそんな遅い剣筋じゃ、かすりもしないのさ。

 足音もさせていないから、誰かがいたかなんて分からないだろうな。


(今日は戻ろう)

(そうだね。お腹すいたし)

(にゃーも今日はいいにゃ?)

(微精霊達がいてくれるから、まあ大丈夫だろう。散々脅したし)


 ご飯を食べる頃にはスカイも戻って来た。

 ご飯を食べていたら、ルビー母さんが、大きな紙を持って現れた。

「ルビー母さん、無事?どこも何ともない?…それは?」

「設計図。貰ったの」

 開いてみると、結界破壊の設計図と、長距離破壊魔道具の設計図だった。

「ど…どうやって?忍び込んだの?」

「貰ったのよ。どうやったかは内緒よ」

 いや、くれたりしないでしょ?


「拷問…とか?」

「いいえ?これとは別に、新しい物も作っているらしいけど、出来たらまた貰ってあげるわ」

「危ない事はしないでね?」

「マナこそ、無茶してない?あんまり寝てないって聞いたわ」

「新しいのは出来たから、今日はちゃんと寝るよ。これは後でも解読出来るし」

「そう…ちゃんと寝ないと、大きくなれないわよ?」


「…!!ご飯終わったらすぐ寝るよ!ルビー母さんは?」

「ごめんなさい。ちょっと抜け出してきただけだから、戻らないと」

「そう…」

「大丈夫よ。本当に危なくなったら亜空間移動で戻ってくるから。そんな事にはならないでしょうけど」

 ルビー母さんは、私の頭を撫でて、すぐに行ってしまった。


 前回潜入してた時の事も詳しくは教えてくれないし、…まあ、信用はしてるけど、心配しちゃいけないって事はないよね?


 設計図も見たいけど、ここ何日かの睡眠時間を考えると、寝なきゃまずい。

「マニャ、ベッドに行くにゃ」

(両手にもふもふだよ?)

 うっ…。いつの間にそんな殺し文句言えるようになったのさ。

 私が我慢できずに二人を抱えてベッドにダイブしたのはもう、しょうがない事なのだ。


 作り置きしておいたご飯もいつの間にか少なくなっている。ずっと忙しかったから、作り置きのご飯ばかり食べていた。事が終わった訳じゃないけど、明日は設計図の解析とご飯作りに時間を使いたいな。


「ルード、明日は大丈夫かな?」

「設計図の解析?いいよ。こっちは三人いるんだから、心配しないで」

 マナはそれを聞いてやっと安心して目を閉じた。


 あう。寝坊した。いつの間にか両側のもふもふがいなくなっている。ルードはまだ寝てるけど、起こす必要はないから、寝かせておこう。

 

 タタミイワシをかじりながら、設計図を見る。…この図式は見たことないな。書き移しておいて、後で調べよう。

 この魔力に干渉する所には素材は何を使っているのかな?図式しか書いてないから分からないな…惜しいな。

 今日は、結界破壊の魔道具の方だけでいいかな?


 薬草は余ったけど、スカイが錬金術やるなら使うだろう。

 薬草の所以外は収穫が終わっているので、収納庫の中身と相談しながら新しい種を蒔く。


 ユキも忙しいから、麺類も減っている。その前に肉料理かな。

 狩りにも行かないと、獲物も少ないな。眷属達の収納庫にも、獲物が少ない。

 

 スマホ内のダンジョンは、肉がドロップしないんだよね。お陰で肉を使った料理が全てオリジナル料理にはなるけど。


 ベーコンとハムとソーセージと、ジャーキー作りは欠かせないから、残りの肉は缶詰にしておこう。

 牛乳からバターを作っていたら、アカツキが戻ってきた。

「アカツキ、午後は狩りに行こう!」


 久々に体を動かしたい気分だし、丁度いいかもね!




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