海の幸満載!
アカツキを抱えてスマホの中に入り、やっと集まったスカイの羽根を材料に、蘇生石を作り上げた。
ミスリルで作った腕輪に蘇生石を嵌め、サイズ自動調節とクリーン、速度強化大、鑑定阻害の付与を付ける。
アカツキには、とりあえず畑の収穫をお願いしている。
道具屋に行き、米の種籾を買って驚いた。いつの間にこんなにお金が貯まっていたんだろう。図鑑を見て、納得した。塵も積もればってのと、お酒の出荷額が高い。
料理酒が少なくなっていたので、今回作るのは日本酒。
道具屋で買うより安くなるからだけど、出荷額から考えるととんとんかな?
料理図鑑は、まだまだ埋まっていない。この前のミンミンエビも結局一匹しか見つからなかったから出荷してないし。…美味しかったな。ミンミンエビ。歯応えがあってプリッとした身で。…今日は海の探索にしよう。
アカツキには、川で釣りをしてもらい、マナは銛を手に海に入って行った。
あ!ウニだ!初めて見たな。でも、茶色いウニなんていたっけ?
看破 クリ 海に棲息するクリで、植物ではない
…いや、もう慣れたけどさ。この世界は地球と繋がっているの?
すぐ傍にいたブラウンガザミを捕まえて、ため息をつく。
こういう間違いなくこの世界産の生き物もちゃんといるのに。
ミンミンエビも見つけた。そしてちゃんと鳴いた。
問題はこっち。
看破 ザリエビ 小型虫系魔物。毒があるので食用不可
どうして海にいるのかなー。見かけはザリガニに似ている。ただし、ハサミに毒がある。採る時に挟まれたけど、毒はすぐに消えた。
これは出荷箱に入れよう。
顔の大きさのホタテも見つけて大漁だ。砂浜から見える範囲がゲームの範囲内だと思っていたけど、結構遠くまで続いている。
うおっ?シャチがいる!
餌認定されて襲ってきたので返り討ちにしてやった。
看破 シャチザメ 鋭い牙を持つ魚系魔物。獰猛な性格で、餌を逃がさない。美味
確かに結構強かった。ちゃんと息継ぎしないとダメな時に出会っていたら、敵わなかったかもしれない。
水の中だけじゃなくて、普段もあまり呼吸していないらしい。ルビー母さんに指摘された時は焦ったけど、もしかしたら進化した影響かもしれない。
それだけじゃなくて、徹夜も平気になってしまった。
面白い小説を見つけて読んでいたら、いつの間にか朝になっていたけど、全然辛くなかった。前世でもつい夢中になって完徹とかやらかしたけど、その時は辛かった。
進化直後の成長期は今は落ち着いてしまったけど、平均的な10歳よりも若干大きい位。
これは以前が小さ過ぎたとも言える。
おっと!巨大イカだ!前に戦ったエンペラークラーケンよりも若干小さいかな?けど今は、水中だから足場がない。そうして、脚は切ってもやはり再生する。
距離をとって新しい魔法を使ってみる。時空魔法の空間断絶。イカは縦半分に真っ二つになった。
流れるイカ墨を回避して、ちょっと見てみる。
看破 キングクラーケン エンペラークラーケンの下位種 再生能力有り
収納庫に仕舞って、海底探索に戻る。今日のメインは蟹と海老だ。
前にも捕まえた事のある蟹や海老を結構捕まえる事が出来た。ウニ…いや、クリも。
時間的に、お昼かな?
岸に上がって補助魔法で時間を確認すると、結構過ぎていた。
そのままそこでお弁当のサンドイッチを食べた。
私が戻った事に気がついたアカツキが、魚を渡してくれる。
眷族じゃないからか、アカツキとの収納庫は繋がっていない。
少しだけ寂しいけど、同じ家族には変わりないし、アカツキも私の為に頑張ってくれてる。せめて一緒にご飯が食べられればいいのにな。
午後も蟹採りを頑張って、料理も作った。かに玉、カニクリームコロッケ、勿論鍋も。蟹入り茶碗蒸しも、今回は多めに作っておいた、
セミエビの殻はいい出汁が出るらしいので、中華風味付けのスープを作った。ミンミンエビだけど、きっと味は変わらないと思う。
シャチザメは、調理方法に迷った。シャチは本来ならクジラの仲間だけど、サメの身は料理にするには扱いにくい。
無難に煮付けにしてみたけど、懸念していた臭みもなく、美味しかった。
これなら天ぷらやフライにしても良さそう。
出荷箱は、どこに繋がっているんだろう?案外神様の所に繋がっていたりして。




