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魔術具完成!

 そのまま亜空間に戻ってポイントを確認すると、三百万ポイントに増えていた。ただ、これは賭けでもある。

 だって、レベルが100とかあったらそのうちの1とか上げても意味ないし。まあ、ポイントで上げられる事自体忘れていた位だから別にいいし、それでももしダメだったらまた頑張ればいいだけだ。


「マナ…その顔だとまだダメみたいだね。でも嬉しそう?」

 う。蟹とか海老とか採れたから嬉しいなんてばれたくないな。

「あのね、ルード…これ」

「え?腕輪…ええっ?」

 あ、鑑定で見たんだ。

「錬金術の腕を上げたかったから、作ったんだよ。逃避じゃないよ?それに今、ルードは危険なダンジョン攻略しているし」

「ありがとう、マナ。でも僕は、死んだりしない」

「うん。期待してる」

 自分に何かある事が、私にとって一番嫌な事だって分かってる。


「ダンジョン攻略はどう?」

「明日には終わるかな?中の魔物は強いけど、そう深いダンジョンではないみたいだから」

「私もダンジョン攻略したい」

「終わったら、また美味しいダンジョンでも行く?」

 確かに、私がダンジョンに求めているのは美味しい食べ物だけどさ。本当の食いしん坊キャラはルードだよ。


 次の日。拍子抜けするほどあっさりと出来てしまった魔素安定の魔術具に、乾いた笑いをもらした。

 これはズルじゃない。膨大なポイントを支払った結果だし。


 そのままスマホから出てきたけど、みんな出掛けたみたいだ。

 んー、ルビー母さんとユキが一番近いかな?スカイは別行動みたいだな。距離的に、エルフの国かな?

 なら、ユキ達の所に行こう。


 ジンギスカンを取っているのかな?

 パルタの町に、久しぶりに来た気がする。

 ダンジョン産の物を売っている店には、大量のモコモコの毛と、湖内ダンジョンで採れたと思われる物も売っている。

「マニャ!」

「二人とも、わざわざダンジョンから出てきたの?」

「マナこそ。もしかして出来たの?」

「うん!ルードには念話が届かないから、一応手紙入れたけど、気がつくといいな」

「おめでとう、今日は御馳走ね!」

「えへへ!私も一緒にダンジョン入りたいな!」

「にゃー達もそれで一旦出たにゃ」


 主な探索場所は、1階層と3階層。蜂蜜が少なくなっていたから、張り切ってジャイアントビーを狩った。

「マニャ、ここのダンジョンは、前ににゃーの力不足で最下層まで行けてないにゃ。挑戦したいにゃ!」

 ああ…随分前の事だから、忘れてた。あの時はスカイも進化前だったし、あの時よりレベルも上がっているし、行けるよね!

「今度、みんなで来ようよ。今日はもう充分満足したし」

「約束にゃ!」


 モコモコもジャイアントビーもたいして強くないから、ずっと錬金術ばかりしていた私にも、確かに物足りない。

「もう戻りましょう。二人も戻っているかもしれないし」

「今日は炒め物でいいよ。全部が片付いたらその時にジンギスカンしよう?」

 ラム肉でもジャーキー作りたいし、今日は寒いからね。

 やるとしたら昼間に、カイロの魔道具を多めに作ってからだね。


 ニンニクと、野菜を多めに入れてピリ辛に仕上げた。

「女王に話したら、自分も立ち会いたいって。国民にも魔素の感じが変わっても驚かないように通達を出すみたいだね」

「時間置いた方がいい?」

「王都と、街はあと三つしかないからそんなにはかからないって」


 確かに、島がいきなり動いたら、みんな混乱するよね。…魔素が乱れている事は、魔族の人達も分かっていたんだ。

 あの状態で暮らせてるからって何も感じない訳ないよね。それに島から出れば魔素は乱れていないんだから。


「じゃあ私はトラス皇国でしばらく生活するわね」

 あ…そっか。ルビー母さんがいなくなるのは淋しいな。

「そんな顔しないで、マナ。大丈夫だから」

「蘇生石の腕輪、ルビーに渡そうか?」

「ううん、今日もう一つ出来たから」

 マナは、蘇生石をはめたチョーカーを渡した。


「万が一死ぬほどのダメージを受けても死ぬのを1回だけ防いでくれる石なの。ミスリルの部分にはサイズ自動調節とクリーン、鑑定阻害と認識阻害の付与を付けた」

「まあ…すごい物なのね。もしかしてマナの腕輪に付いた石と同じ?」

「うん。材料にスカイの羽根を使うから、集まり次第ユキにも作るつもりだから」


「毟る?」

 ルードがスカイを捕まえた。

「羽根抜けたらでいいよ。もふもふしてると抜けたりするし」

(ピィ…)

「大丈夫にゃ。魔物の攻撃を避けるの上手くなっているにゃ」

 スピード特化で立体機動も使えるユキは確かに強い。

 まあ、精霊もいるし、余程の事が無ければ安心だと思うけど。

「みんなお揃いだから、ユキだけ無いのは嫌でしょ?」

「うにゃ…マニャの負担にならなければ」

「そんなに難しくないんだ。私の錬金術の腕も上がっているから」

「ならお願いにゃ。マニャとお揃いの腕輪がいいにゃ」


 どんなデザインがいいかな?魚柄…猫柄?オート作成の腕輪のデザインを真似しよう。スカイのセンス悪いとか言えないな…。



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― 新着の感想 ―
[気になる点] 187話と話がつながって無いように読めるのですが? 445万ポイント以上あってポイントで錬成LV上げれるけれど自力で錬成上げるために蘇生石を作成したんですよね 445万ポイントのままじ…
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