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依頼?と釣り

 ネカル湖にネッシーはいるのか?そんな事はお構いなしにマナは釣り糸を垂れているし、ルードは昼寝しているし、ルビー母さんは糸を束ねたおもちゃでユキを遊ばせている。

「っし!釣れた!」

 うわ、何か顔が怖い魚。


 看破 ライギョ 顔は怖いが、白身魚で淡白な味。油で揚げたり、スープの種にする。


 ライギョも異世界転生してきたのだろうか?


「あれ…針より小さい魚が釣れたよ。この大きさで餌食べたの?」

 マナは、針から外して湖にリリースする。

「うにゃ…捨てる位なら、ユキが食べるにゃ」

「捨てたんじゃなくて、大きくなったらまた釣れるでしょ?」

「確かに、おやつにもならないにゃ」


 うわ、ヒトデが釣れたよ。この湖は淡水だよね?

「うねうねしてキモいにゃ」


「あのー、冒険者さん達?例の怪物はこの船より大きいって噂なんで、釣り竿では釣れないと思いますが」


「餌の匂いでおびき寄せているんだよ」

「とか言いつつ、釣りを楽しんでいるだけじゃないか?」

「お兄ちゃんもやってみる?意外と面白いよ?」

「どうすればいいの?」

「持ってて…で、魚が食いつくとあの浮きに反応があるから、そうしたらこれをこう、ぐるぐると巻くんだよ」

「ふうん…あ!」

「今だよ!」

 ルードがルアーを力任せに巻くと、釣れた!


 看破 黒バス 


 いやいや、黒って…まあいいや。突っ込んでも仕方ない。

「あんまり力任せにやると、普通だったら糸が切れちゃうからね?少し魚を泳がせてから釣るんだよ」

「へえ。結構面白いね!」

「ふふっ、でしょ?楽しくて美味しい物も手に入る。最高!」

「にゃーもやりたい!」

「母さんもやってみたいわ!」

「え、え、そんなに釣り竿無いよ!今度ね!」

「ルード、変わるにゃ!」

「えー…仕方ないな」

 

「ユキ!引いてる」

「う、うにゃっ!」

 ユキと一緒に釣り上げると…え?タコ?


 看破 壺タコ 小型のタコで、穴に入る習性がある。


 凄い!タコが釣れたよ!タコ飯とか食べたいな!

 

 王都に戻ると、先生がいた。

「マナがデカくなってる?!」

「成長期ですから。先生は、クビになったんですか?」

「ちげーよ、ヤボ用だ。…にしても、頭一つ分大きくなってるな」

「もうすぐ10歳だし!」

「あー、にしてはまだ小さい方か」

 本当に、一言余計。

「指名依頼はこなせそうか?」

「湖って言っても広いし、深いし。何かどうやって探したらいいかも分からないですね」

「だよな。確かに被害は出ているが、他の冒険者にもこなせなかったから、お前ん所に回ってきたんだろうけど」

 えー。そんな依頼だったんだ。

「まあ、一応観光地なんで、頼むわ」

「言われなくても」


 まあ、観光地なら厄介だな。確かに。


 

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