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マナの病気?

 スカイが進化して、怠さは消えると思っていたけど、何故かずっと怠いままだ。

 眷属達には私が正常な状態だと伝わっているみたいで、寝過ぎのせいとか、色々心配してくれた。

 変な病気とかは、加護があるから大丈夫なはずだ。学校に行くまであと一ヶ月あるし、その間には何とかなるだろう。


 等と、そう思っていた時期が私にもありました。

 逆に動かないのがいけないのかと、ルードに修行を付けてもらったり、スカイの新しく覚えたスキルを練習するのに付き合ったり。

 それでも怠さは抜けない。逆に酷くなっていて、農園で野菜を作るのにも苦労している有様だ。


「もしかしたら、僕達の存在がマナに負担になっているのかな?ほら、鳥が伝説級の存在になったじゃん?竜に精霊、災害級の魔物も眷属になっている訳だし、その負担は全てマナが背負っている訳だから」

(ピエッ?!僕のせい?)

「違うよ。だとしたら、主としての私の力不足だよ」

 ルードは、相変わらずスカイには厳しいんだから。

 性格的な物だとは思うけど。種族が変わったからってスカイの性格までは変わらない。生まれた時からできる子のルードには、簡単に弱音言っちゃうスカイに苛々するのかもしれない。

 逆に言えば、ルードは弱音を言えない立場の存在だったから、相容れない所もあるのだろう。


 私としては、どっちの味方もできない。どっちも同じ位に大切だからだ。

「まだ怠いの?マナ。変よね。マナは変わらずに元気としか伝わっていないのに」

「マニャ、熱が微妙に高い気がするにゃ」

「え?そう?」

 いつもくっついて寝ているユキだから分かったのかな?

(マナ、進化するの?)

「はい?何でそうなるの、スカイ」

(進化の時は体温が上がるから)

「母さんの時は体がきつい感じがしたけど」

「ユキは覚えてないにゃ」

「あのさ、人は進化しないよ?」

 魔物がどういうメカニズムで進化しているかは分からないけど、人が進化するなんて聞いた事もない。いくら地球と違うからって、それはないだろう。

「じゃあやっぱり、鳥が進化したせいだ」

「ピイィ」

「だから、スカイのせいじゃないって」


 頭が痛くないから、あっても微熱程度だと思うけど、怠いし、眠い。

 夜はちゃんと寝てるんだけどな。


 ユキのもふもふに顔を埋めて感触を楽しんでいると、スカイも来た。スカイの羽根のもふもふもいいな。ふわふわだ。大きくなったし。




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