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憑依能力は碌なものではありませんでした

どれだけ力を加えても動かない小石。

自分の倍以上の重さの物を持ち上げる獣。

落ちるべき水が昇っていく滝。

生物を意のままに操る人間。


これらはこの世界にある権限により起こる現象だ。

権限は全ての生き物が持つ力で、ある程度種類が決まっているが人によって能力の強さは違う。

権限には大きく分けて4つある。


1つは物質系

例としては"固定の権"、"流水の権" 等が挙げられる。


例えば先程挙げられた例の1つ。

どれだけ力を加えても動かない小石は

権限 "固定の権"によって造られた造物だ。

小石を止める程度は基本、固定の権を持つ人間ならば誰でも出来る程度のものだ。

ただ固定出来るものは能力と条件によりかなり限られる。例えば人間の心臓を止めようとする。しかしそれは身体中の血液が常に送られて来られる常変的なものの上、細胞という生命体で出来たものの為、固定するにはかなりの能力を要する。それこそ固定の権を持った人間の最高峰のみがなせる技だ。


1つは身体系

例としては"剛腕の権"、治癒の権" 等が挙げられる。


例えば先程挙げられた例の1つ。

自分の倍以上の重さの物を持ち上げる獣は

権限 "剛腕の権"によって起こった現象だ。

剛腕の権を持つものでありながら人より多少力が強い程度の者も居れば、片手で巨木を引き抜く者も居る。


1つは時空系

例としては"逆行の権"、"移空の権" 等が挙げられる。


例えば先程挙げられた例の1つ。

落ちるべき水が昇っていく滝は

権限"逆行の権"によって起こされた現象だ。

逆行させる能力とは言えどもなんでも逆行させる事が出来る訳では無い。

勿論能力の強さによるが、基本的に逆行させれられるものは無機物のみで自分の近くにあるもの限定だ。

それもその無機物が有機物によって継続的に動かされていた場合、物資を逆行させる事は出来ない。

例えば剣を振るっている人の剣は逆行させる事が出来ないが、放たれた矢は逆行出来る。


1つは精神系

一部の人間はこれを身体系と同一だと言うが、この世界では一応精神系で統一されている。

例としては"掌握の権" 等が挙げられる。


例えば先程挙げられた例の1つ。

生物を意のままに操る人間は

権限"掌握の権"によって起こされた現象だ。

掌握とは言っても本来使えるのは相手の行動の一部を制限出来る程度なのだが、能力のレベルが高いものは特定の条件下で生物を意のままに操ったりなど出来る。


時に、先程私は全ての生物が権限を持つと言ったが

これには特殊な例外がある。

本来権限はある程度種類が決まっているもので

人々は物が分かるようになってから直ぐに権限の確認に移る。


一声に権限の確認と言っても生まれた時から使い方が分かっている訳でもない。全ての権限を使用して試すのだ。


だが時にそのタイミングで権限が見つからない場合がある。その類の人間は特異権限を持っている。


一般的にそう頻繁に発現しない権限だ。

例としては"地動の権"、"分解の権"、集圧の権"

発現した人間は皆、歴史に名を残すような人間だ。

だが、発現しなかった人間で死ぬまで能力が判明しない人間の方が多い。


----まあ、私もそんな人間の1人になりそうだな----


アレス・グランデ




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