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七聖の王と悪戯好きな魔王  作者: 秋野 紅葉
七聖の王と滅ぼされた魔王
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プロローグ~ディーチェ~

ここは剣の国『ディーチェ』鍛冶ギルドが剣を打ち、冒険者が剣を買い、日々己を鍛えながら暮らす国。魔王軍の襲来がなくなった今でも魔物は現れる。

そもそも魔物とは何処からきて、何処へゆくものだろうか。

考えても答えなど出る筈はない。しかし、考えねばならぬのだ。


と、武道場で正座をし、瞑想する妖艶な赤髪をポニーテールにした彼女は『ルシフ・ライオネル』この国の聖王だ。身長は170程、赤い着物は立派な双丘のせいではだけかけている。黒い瞳は見つめるもの全てを吸い込みそうである。

彼女は剣にこだわりがある。身の丈と同じ長物しか使わないのだ。

今、彼女の傍に置かれている大剣は『レーヴァティン』という大地さえ切り裂くと言われる宝剣だ。他にも彼女は宝剣と言われるものを幾つも所有している。

それらを『ロックジュエル』と呼ばれるアスティア帝国が開発した宝石にしまい込み持ち歩いている。

幾つもの宝剣を使い魔物と戦う姿から『剣聖ルシフ』と呼ばれている。


民は国王とは彼女を呼ばない。彼女が嫌がるからだ。

民は皆ルシフ様と名で呼び、敬称はそれのみで普通に会話している。

四方を山に囲まれた国の外れに道場を構え日々鍛錬を積んでいる。

内政は彼女に頼まれた鍛冶ギルドが行い、彼女は困った時だけ頼られている。

そんな国王だ。


口下手なせいであまり人とは話せず、可愛いとか綺麗とか言われると手が出る。

悪い癖だ。それでも、この国の民はいい奴ばかりだ!なんとか話をして、もっと仲良くなりたい。それにはどのような手段をとればいいのか……


今日も彼女は考える。そして苦悩し続けるのであった。


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