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天体と卵

円形都市

作者: めいかい

打ち捨てられた、神々の神殿

中心に聳える、ひときは大きなジッグラト

そこから放射状に水路があって

それを取り囲む円形の道路があるのです


まだ、自然の息吹を感じられたとき

そこには、溢れていたのです

発されるもの

消え去るもの

瞬く間に忘れ去る、あのものが!


今はもう、黄金の風は吹かない

紙とインクに満たされた我等の住まいには


かつてヘルメスの暮らした信号塔に

陰気な魔術師が住み着いているけど

彼でさえも、あの素晴らしい旋律を耳に出来ないのです


ああ

でも、配達人の彼だけは手紙を届けるとき

神々の気配を感じるでしょう


コートの裾を翻して走る彼は

とても美しい

月の光を受けて彼は

死んだように微笑んだ


彼だけは、確かに

神を見ている……





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