幕間21
「ったく、心配になってきてみたら、案の定殺されかけてたわね、勝。
でも安心よ。
私が来たからには、勝の命の一つや二つ、守って見せるわ。
とりあえず、私の家に匿って……。
いや、別に順番が待ちきれなくて早く勝を家に呼びたかったからとかそういうわけじゃなくてね?
まひるちゃんがお花を摘みに行った隙を見計らって家を飛び出して、凛世? と如何わしい事をしていないかを観察しに来たわけじゃなくてね!!
えーと、だから!!
勝、勝も何か言いなさいよ!!
……って気絶してるのに返事するわけないか。
これだから、勝は……。
人の気も知らないで不適切な発言をするからこうなるのよ?
私なんて何年も前から勝の事が……って言えるわけないでしょ!!
勝のバカ!! もう知らない!!
勝なんて、ここに置いて行っちゃおうか?
いやいや、それだったら私は家に入ることだってできないじゃないの。
勝と私の父親は結構仲がいいんだから……喧嘩するほど仲がいいって言うわよね?
それだったらこの発言は合ってるわよね?
じゃあ大丈夫、よね……大丈夫じゃなかった時のために先に言っとくわね。
ごめんなさい」