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8.台風が来るぞ!イノシシ型のな!!

コンビニを出て30分。



駅に近いため、交通の便が良く、大型電気店やデパートもある、オールマイティーな街、高寺園。



俺達はその場に来ていた。



「なるほど、ここなら服も買えますし、食べる事も出来ますね」



「家から遠いってのがネックだけどね」



俺達は値段が手頃そうな店を見つけ、そそくさと入店する。



店内はチャラチャラしているというわけでも、といって大人びているわけでもなく、清楚で学生が入りやすいような感じであった。



その証拠に学生っぽいカップルや、女の子グループや、晴美が……



あれ?可笑しいな、今何か見てはならないモノを見た気が……



もう一度見回してみると、学生っぽいカップルや、女の子グループや、晴美が……



オーマイガッ!!



(死亡フラグ 7+1=8)



なんで晴美がいるんだよ!!



ヤベーよ!見つかったら死んでしまう!!社会的に!!



……まあすでに死んでるのかもしれないが。



まぁとりあえず、今ココで鉢合わせしてしまうのは得策ではない。



となると、考えつく選択肢は…


1.店を替える

2.買って即出る

3.試着室に飛び込む


ぐらいだな。



なら順に考えていくとしますか。



(どうも~♪今回から新装オープンいたしますー☆中崎勝の妄想タイム、これからもご贔屓の事、宜しくお願いします)



if・1を選んだら


「(店替えるか?)」



「(なんで替える必要があるんですか?『男に二言は無い』って言うでしょ)」



「(まだこの店と決めたと言ったわけじゃないからその発言は正しくないよ)」



「(なら一度やり始めた事をほっぽりだすんですか?)」



「(ほっぽりだすだなんてそんな…)」



「あら勝じゃないの、どうしたのこんなところで、というかそのお腹何?」



(TIME OVER)



「いや、あの、それは……」



「何か怪しいわねぇ…、見せなさい」



「べ、別に大した事じゃないから大丈夫だよ!!」



「ますます怪しいわ、良いから見せなさい」



と言って、無理やり上着を脱がせに来る。



「お、幼馴染に犯されるぅううううう!!」



抵抗はするが、耐えられるはずもなく、まひるを晴美に発見され



「これはどういうことなのかしら?…………マァアアアアアサァアアアアアルゥウウウウウウウウウウ!!!!!!!!」



(これから先はグロすぎて描写できません☆後はご想像にお任せします♪)



うん、無理だな。



時間も無いし次行くぞ。



(さあさあ始まりました中崎勝のモーソー爆発っ!!のコーナーです。司会を務めさせていただくのは私、T(略))



if・2を選んだら


そこら辺にあるTシャツとジーンズを二着ずつ取って即レジに直行。



「あ、スミマセン。コレとコレ下さい」



「かしこまりました。え~~~と8400円になります」



「わかりました」



「(ウゥウ、ウウゥ)」



すると体の中(正確には服の中)でまひるがうめきだした。



「(なんだまひる、またトイレか?)」



「(違いますよ!!ただ、せっかくのデートでもらう服なのにTシャツにジーンズというのは流石に……。もうちょっと女の子らしい服が欲しいです)」



「(緊急事態なんだから仕方ないだろ?また今度買ってやるから勘弁してくれ)」



「(今度じゃだめなんです!!)」



「あら勝じゃないの、どうしたのこんなところで、というかそのお腹何?」



(TIME OVER)



「いや、あの、それは……」



「何か怪しいわねぇ…、見せなさい」



「べ、別に大した事じゃないから大丈夫だよ!!」



「ますます怪しいわ、良いから見せなさい」



と言って、無理やり上着を脱がせに来る。



「お、幼馴染に犯されるぅううううう!!」



抵抗はするが、耐えられるはずもなく、まひるを晴美に発見され



「これはどういうことなのかしら?…………マァアアアアアサァアアアアアルゥウウウウウウウウウウ!!!!!!!!」



(これから先はグロすぎて描写できません☆後はご想像にお任せします♪そしてコピペは神です)



……。



一応3もしとくな。



(さてさて、中崎勝の足掻き場にようこそおいでらっしゃいました。私支配人のT(ry)



if・3を選んだら


そこら辺にあるTシャツとジーンズを二着ずつ取って即試着室へ。



中に入って上着を脱ぐ。



「プハァ…、死ぬかと思いました」



「元は言えばまひるのせいだろ」



「認めざるを得ませんが、やってしまったモノは仕方がないじゃないですか!!そもそも兄様がまひるに振り向いてくれないから……」



病みスイッチオン。



「まひるーっ、一旦落ち着こうか」



「兄妹の壁なんて私達には通用しません」



「通用するから!!」



「たとえ兄様が拒んだとしてもまひるは兄様の遺伝子を組み換えて子供を作ります!」



「それはクローンって言うよね!!」



……なんか面倒くさくなってきた。



よって、実力行使始め。



「もし兄様がまひるとコトを起こっ、ハヒャ、ハヒャヒャヒャヒャ!!ハハハハハヒハヒッ、ヒャヒャヒャハッハッハ!!」



(シャッ)



「どうされましたかお客様っ、ってぇえええええ!!」



その時、カーテンの開く音により俺の人生のカーテンは閉ざされたのだった。



ー警察直行ENDー



(やっぱり報われなかった中崎勝でした☆最後の言葉がクサいのは勘弁してやって下さい)



………。



ですよねー。


だいたい今まで逃げ道ってあったっけ?



……某ライトノベルの主人公の口癖を引用させてもらう。



不幸だぁーーっ!!



(死亡フラグ 8+1=9)


「あら勝じゃないの、どうしたのこんなところで、というかそのお腹何?」



やっぱり話しかけてきた…。



もう社会的には死んでるし開き直ろう。



「あぁ、実はな妹がこん中にいるんだ」



「???」



まだ理解していないようだな。



なら理解させてやろうじゃないかぁ!!



「ちょっと来い」



体裁は保つため、一応試着室に招き入れる。



「バババババカッ、試着室でナナナナ二をしようっていうの!!」



だが、全く入ろうとしない晴美。



「大丈夫だって、何もしないから。後声デカい」



「デデデッ、でも狭い部屋にフフフフッ、2人って」



「いや、3人だが?」



「???」



あぁーっ、面倒くさいな。



とりあえず引っ張り込んじゃえ。



と、説明するのをあきらめ、晴美の手を引っ張った。



「えっ、チョチョチョチョ、ちょっと!いきなりダダダダッ、大胆ねぇえぇえぇ……(嬉しいけど)」



「なんか言ったか?」



「何でもないわよ!!で、これはどういう事なのかしら?」



「実はな…」



と言って俺は上着を脱ぎ出す。



「ホホホホ、本当にここでするの!?」



何故うろたえる。



「ここ以外ドコですると言うんだ?」



「そりゃあさぁ……ホテルとかさ…」



「ホテルに行く必要なんてドコにある?」



金の無駄遣いだろ。



というか上着一枚脱ぐだけでホテルに行くんだったらどのホテルでも稼働率100%を達成するだろうぜ。



「もういいわよ!!その代わり……優しくしてね♪」



「???…まぁいいや、脱ぐぞ」



いよいよ最後のボタンが外され、お腹の中から妹が露わとなった。



「プハァ…、死ぬかと思いました。二重の意味で、ンプッフフフ、『優しくしてね♪』って…」



「え?…ええ?………えぇえええええ!!なんでまひるちゃんがここに!?」



「あぁ、それはだな……」



(理由説明中)



「なるほど、つまり手錠が外せなくなったのに加えて、寝間着のまま家を出てたのを忘れてたから恥ずかしくて帰るコトも出来ず、昼ご飯を食べるためにとりあえず服をなんとかしようとして服屋に来たってわけね」



「あぁ。飲み込みが早くて助かる」



「つまり……、殺していいわよね?」



「よくない!!どうしてそうなる!?」



「勝がお人好しだからでしょ!!もぅ……、もっと監視を強化する必要があるわねぇ…」



「それだけはマジで勘弁して下さい」









その後。



晴美に代わりに服を買ってもらい、そのまま試着室で着替えを済ませた。



済ませたと言っても、手錠のせいで引っ掛かって脱げないのでハサミで切り刻んだのだが。(ここでハサミが役に立ったという事実)



………まひるの裸には興味ナイヨ、兄ダカラネ、カタゴトの理由は無いから気にするナヨ。



そして今は店の外である。



「本当に助かったよ晴美」



「まぁ?当然の事をしたに過ぎないわ」



「『優しくしてね♪』って、プップップップッ」



あ、まだウケていたのかまひる。



「どれだけ引きずるのよ!!……トラウマになりそう」



「まぁ、その何だ?ご愁傷様です」



「何がご愁傷様よっ!!勝には罰が必要のようね……」



と、晴美がポーチから取り出したのは二個の輪っかを鎖で繋いだ物。



つまり…、手錠。



(ガチャ)



すると、晴美が俺の右手首に手錠を取り付ける。



「って、またぁああ!?」



晴美はそんな俺の悲痛な叫びもお構いなしに今度は自らの左手首にもう一つの輪っかを取り付けた。



……俺はどこの死刑囚だよ。



「いやー、まさか明日使おうと思っていた拘束道具が役に立つだなんて夢にも思わなかったわ」



「何をされるんだっ……」



明日が不安になってきた。



「まぁそれはともかくとして、これで心置きなく監視できるってものよ」



「……もう勝手にしてくれ」



とまあこんなわけで。



爆弾が2個に増えましたとさ…、はぁ…。

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