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幕間５
「まひるさぁ」
「何ですか兄様？」
「まひるはお兄ちゃんのことを兄様って呼ぶよね、なんでなの？」
「それはですねぇ……なんででしょう？」
自分でも分からんのかい。
「じゃあ他の呼び方で呼んでみてくれるかな？」
「いいですよ、じゃあ……『ご主人様』」
「ゴメン、意味が分からない」
「そうですか？ なら……『マスター』」
「うん、全く変わってないから」
「じゃあ……『お父様』」
「だ・か・ら!! 俺たちは兄妹だから!! そんな爛れた関係でも、親子関係でもないから!!」
「じゃあどう呼べばいいんですか!!」
「普通に『お兄ちゃん』って呼んでよ!!」
「へえ、兄様は『お兄ちゃん』と呼ばれるのが好みですか……意外と気持ち悪いですね、まひるに『お兄ちゃん』って呼ばせて何になるんでしょうね、もしかして自分のことを『お兄ちゃん』って呼んでるのは私に呼ばれる事を想像して……？」
「そんなに言うならもう『兄様』でいいよ!!」
