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原点1
ヒーローとは。
人を助ける。
怪人と戦う。
正義の象徴。
様々なイメージを持つだろう。
これらが示すものは、彼らは社会にとっての「正義」である。
どのような犠牲があっても、彼らの信用は社会から失われることは無い。
それは、何故か。
彼らにとっての行動は────────全て正義のものなのだから。
でも、私の家族はそのヒーローに────────殺された。
◇
誰もが憧れるヒーロー。
現在、ヒーローは世界に1000人ほどが確認されている。
ずば抜けた才能でヒーローになった人、先天的な力があって、ヒーローになった人。
理由はさまざまだ。
だが、その力をどう使うかは力を持つ本人の意思次第。
悪用して、他者を虐げるのも、正義のために弱者を守るのもどちらでもできてしまう。
不安もある中で人々は期待していた。
11歳の簪 裁花もその一人だった。
彼女は生まれつき「能力者」と診断されていた。
だが、その力がどんなものなのか、わかっていない。
でも、不幸や不自由など一切感じていない。
そもそも、能力がない人の方が圧倒的に多い。
それでも────裁花は憧れていた。
あるべき力は、正しい使い方をしたい。
裁花は、ソファーで横になりながら、そう考えていた。
「裁花、本当にヒーローになりたいの?」




