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60話

同時刻、ソルネチア家は慌ただしかった。

ロサ家のお茶会に参加していたセレーネがいまだに戻ってこない。

帰りは転移魔法で戻ってくると言うことで、お茶会が終わればすぐに戻ってくるはずだ。

だというのに、日が傾いても戻ってこない。ロサ家に泊まるなどの何かしらの連絡もない。

セレーネに何かあったのではと思い、ユリウスはすぐにロサ家に向かう馬を用意するように伝える。


「ユリウス様!」


そのとき、使用人の1人が慌てて屋敷の中に入ってきていた。

玄関ホールに集まっていたソルネチア家。息を荒げて入ってきた使用人に、リュシュリシュが「何事だ」と声を変える。


「そ、それが」

「夜分遅くに失礼します」


使用人に続いて屋敷に入ってきたのは、今から向かおうとしていた屋敷の住人。クローディア=ロサだった。

彼女にしては珍しく息を荒げた状態で、それでも淑女らしい挨拶をする。


「あの、セレーネはご帰宅されてるでしょうか」

「いえ。なので、今からちょうどロサ家に向かうところだったのですが……」


自体の異変に、さすがにその場にいた全員が気づいた。

セレーネはロサ家にいると思ってたソルネチア家。

すでに帰宅していたと思っていたクローディア。

明らかに、セレーネに何かがあったことは明白だった。


「実は、我が家からソルネチア家に戻るときに発動した魔法の様子がおかしかったのです」

「魔法が?」

「はい。魔法が発動した後、その場にセレーネ様はいなかったので無事に帰られたと思ったのですが、なんだか酷い胸騒ぎがして、それで……」

「それで、我が家に確認にこられたのですね」


クローディアはユリウスの問いかけに頷いた。

どう言う状態だったか詳しく聞こうとしたが、転移魔法自体使える人間は少ない。

クローディアもその魔法を目にするのはあの時が初めてだった。だから、どう言う状態が正しいものなのかがわからなかった。


「ごめんなさい!ごめんなさい!!私のせいで、セレーネが……」


クローディアはその場に泣き崩れ、何度も何度もソルネチア家の者たちに謝罪をした。

アニエスがクローディアに駆け寄り、そっと彼女を抱きしめた。

ユリウスは焦った。セレーネが魔法を失敗したとは思いえない。何かしらのトラブルがあったに違いない。それにより、こちらに連絡できない状態になっているのでは。

もしかしたら、命の危機に陥ってるかもしれない。

焦りは徐々に不安に変わり、考えれば考えるほど、不安は募っていく。


「リュシュリシュ様!」


また、別の使用人が息を荒げて屋敷にやってきた。

今度はなんだと、少し八つ当たりのように強い口調で使用人に尋ねた。

彼はびくりと体を震わせて、恐怖を抱きながら報告をした。

先ほど、クラッセン侯爵家から遣いが尋ねてき、とある報告をした。

修道院に行く途中で、ルーア=クラッセンが行方不明になった。

と言う報告だった。

そのタイミングで、セレーネが行方不明になった。

関係があるかはわからないが、少しでも可能性があれば調べる必要がある。

手がかりを掴むために、すぐさま行方不明になったルーアの捜索と調査。

もちろん、同時にセレーネの行方も捜索も行った。


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