表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
51/65

51話

緑がかった星屑のような銀髪。宝石のペリドットのような黄緑色大きな瞳をした少年。

セレーネたちが部屋に入ってきたのを目にし、ソファーに腰掛けていた少年は2人のもとにやってきて挨拶をする。

その挨拶は、12歳にしては大人びていて、あのルーアとは思えないほどに礼儀正しい人物だった。


「詳しいことをお話しいたします」


応接室の席に追記、セレーネたちはピータから話を聞いた。

セレーネの予想どおり、フェネル=クラッセンはチェンジリングの被害にあっていた。

本人から事情を聞いても、彼にとっては少し居眠りをしている感覚だったそうだ。

誰かが声をかけて振り返り、気づいた時には12年が過ぎていたと。

可能性としては、妖精たちが記憶を消したとセレーネも思った。その証拠に、昔と今では彼の髪色が違う。昔は父親と同じ髪色と瞳の色をしていていたそうだ。


「それで、私を呼んだのはなぜでしょうか」

「……セレーネ様は非常に優れた魔法の才をお持ちと聞きました……どうか!息子の時を勧めることはできないでしょうか!!」

「……侯爵様が望んでいるのは、ご子息を年齢と体を一致させてほしいということでしょうか」

「……はい」


セレーネの言葉に、侯爵夫妻は肩を落とす。

2人もなんとなく、どうして夫妻がそれを望んでいるのかはわかった。

実際は24歳でも、中身も見た目も12歳の息子を今すぐ侯爵家を継がせるわけにはいかない。だからといって、ルーアは性格に難があるせいで、家のことを考えると継がせることができない。

だからこそ、少しでも可能性があるのであれば、息子を元の姿に戻し、少しでも仕事を任せながら後継者の育成を行いたいと思っているのだろう。


「まず、結論から申します。できるかと聞かれましたら、できます」

「本当ですか!?」

「しかし、その分リスクもあります」

「リスク……ですか?」

「もとに戻すというのは、変身魔法とは違います。体の構造を変える行為です。なので、魔力はもちろんですが体に大きな負担……寿命を減らすことになります」

「寿命を………っ!」


見た目がそれほど変わらないのであれば、そんなにも大きく影響は出ない。

しかし、子供から大人への成長は普通に成長したとしても体に負担がかかる。それを魔法を使って急速に行えば、体に大きな負担がかかってしまう。

フェネルにその魔法を使用した場合、長く生きれて40いくかいかないかだろうとセレーネは予想した。


「40……いや、今はそれでもいいかもしれない。後継ができる可能性があるのであれば」

「……ちなみにフェネル様本人は、どう思われていますか?」

「え……僕は………父上が望まれるのであれば」


にっこりと笑みを浮かべる。

しかし、セレーネもユリウスも、その笑みの真意をなんとなく察した。

両親はそれに気づいていないのか、さすがだと褒めていた。

良い人だとは思うだ、セレーネにはどこか、まだしっかりと親として行動できてないように感じた。


「侯爵様。もしよろしければ、ご子息と敷地内を散歩しても」

「え……あぁ大丈夫ですよ。でしたら、ぜひ温室を。フェネルは昔から植物が好きで、戻ってきてからもよくお世話をしています」

「それは素敵ですね。……フェネル様」

「はい。僕でよければ、セレーネ様を案内させてください」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ